私たちをとりまく環境は意外と乾燥しています。夏は冷房、冬は暖房。オフィスもそうですが、お家の中も湿度管理してますか?昔の家はあちこちの隙間から外からの湿気が入り込んでいましたが、今の家は気密性が高く、エアコンも使うので乾燥しやすくなっています。
10月は乾燥の始まる季節です!
地域によって多少の差はありますが、10月に入るころには朝晩の気温が下がり空気が乾燥します。夏の間は太平洋高気圧の影響で湿った空気が流れ込みますが、秋には大陸からの乾いた空気が運ばれてくるためグッと湿度が低くなり空気が乾燥します。
お肌のコンディションで乾燥の季節を感じる方も多いでしょう。この時期に火災予防を促されるという地域もあります。
私たちの身体に適切な湿度は40%~60%とされています。
10月から11月にかけて急に湿度が落ちるので乾燥によって肌が荒れだしたり、鼻やのどの粘膜が乾いて傷ついたり、ドライアイに悩まされる人も出てきます。
乾燥対策しましょう!
外ではマスクが最大の砦になると思いますが、家の中では湿度を50%~60%に保つよう工夫が必要です。湿度計を置いておくと良いでしょう。
加湿器は強い味方ですが、お家の全部屋に設置するのも大変ですし、湿度を高くしすぎると結露やカビの原因となります。部屋の中に洗濯ものや、濡れタオルを干しておくだけでも乾燥を防ぐことが出来ます。
寒さ対策にも湿度は大切です。空気中に含まれる水分が湿度なわけですが、同じ温度でも「湿度」次第で体感温度が変わってくるんです。湿度が低いと「寒い」と感じ、湿度が高いと「暑い」と感じます。暖房と加湿のバランスを上手にとれば室温をそんなに高くしなくても十分暖かいと感じる事が出来ます。
本格的な冬に向けて風邪の予防を!
11月以降になると更に空気は乾燥し、風邪やインフルエンザ流行のニュースが世間を騒がせますね。これは冬の低温と乾燥の環境下で「ウィルス」の飛散量が増加するためです。
ウィルスには水分が含まれていますが乾燥によって水分が蒸発して軽くなり、空気中を浮遊します。寒さで体温が下がる事で抵抗力が弱まり、さらに乾燥で粘膜が乾いてしまった喉や鼻に入り込んで打撃を与えてきます。
「あなたの風邪はどこから?」なんて毎年テレビに聞かれてる気がしますが、「鼻から」「ノドから」と答えている人は粘膜を守るために保湿を心がけることが大切です。
インフルエンザウィルスも同様です。乾燥した空気の中を誰を宿主にしてやろうかとフワフワ漂っているので、外出時には必ずマスクを着用しましょう。インフルエンザウィルスは感染力が絶大です。感染すると短期間で周囲の人を巻き込んでしまうので、注意が必要です。人ごみの中へ出かける時は必ずマスクをして出かけましょう!鼻や口から体内に入ったウィルスが猛威を振るい出すまで1~3日の潜伏期間があります。身体に少しでも異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。医療機関に出向いたばかりにウィルスに感染する事もあります。きっちりマスクをして帰ったらうがいと手洗いを徹底しましょう。
小学生の子供が外出から帰ると必ず、手洗い・うがいをしています。なぜか寝る前にもしていたりします。これ実は一番簡単で、確実な予防方法なんじゃないかしら。と思えるほど風邪をひきません。とうとうもったいなくて毎年のインフルエンザの予防接種もやめてしまいました(^^;
冬になるとレモンを丸ごときざんでハチミツ漬けにしておいて寝る前に熱いお湯に溶いて飲んでいます。ビタミンも摂れるし、体も温まるのでオススメですよ。
まとめ
風邪の予防だけでなく、スキンケアやドライアイの軽減のためにも湿度管理はとても大切です。よく大型の葉を持つ観葉植物は「天然加湿器」だなんて言われます。これ植物の中にある水分を水蒸気にして放出する「蒸散」という機能なんですが、実は冬の間は活動が鈍くなって「蒸散」はほとんど期待できません。確実に湿度を上げられる乾燥対策で健康に冬を乗り切りましょう。