子供の頃、我が家のタンスにはおばあちゃんが作る塩辛い梅干しが入っていて、風邪の時にはおいしい梅干し茶になりました。残念ながら、今は作ってもらえない「おばあちゃんの梅干し」。子供が風邪をひくたびに「教わっておけばよかったなぁ」と思います。
風邪に効く?おばあちゃんの知恵袋!
おばあちゃんの知恵袋には色んな知恵が詰まっていますよね。
我が家のバア様も私が小さい頃から、色んな知恵を披露してくれました。残念なことに今では私が誰であったかもわからなくなってしまいましたが、母親に代わって面倒を見てくれたバア様にはネギを首に巻かれたり、何かもわからない汁を飲まされたり・・・。
口の悪いバア様で、その都度毒を吐かれながらも看病してもらった記憶があります。
現代は色んな薬も開発されて、「おばあちゃんの知恵袋」的な民間療法を知らない人もいるでしょう。
古くから「医師」の資格や知識を持たない民間で見出されてきた治療法は、バカにできません。
昔の人たちが自身の経験から考案されてきた健康法で、効果はまちまちですが薬による副作用の心配がありません。
「病は気から」という言葉通り、あやしげな療法でも「効果がある」と思い込むことで実際に回復したという事例も報告されています。
実際に効果があるとされるものも多数あります。
風邪の予防には?
ニンニクは古くから滋養強壮に効果があるとして用いられてきた食材です。好みが分かれる食材でもありますが、風邪の予防にはもってこいです。
風邪をひかずに元気に過ごしたいのであれば、毎日の食事に取り入れることをおススメします。
料理の中に取り入れるのも良いですが、アルミホイルで丸ごと包んでトースターで焼くとホクホクして最高においしいですよね!
昔から「万病に効く」とされてきた梅干しも風邪の予防には欠かせない食材です。
クエン酸などの有機酸を豊富に含み、食中毒を引き起こす細菌に効果を発揮します。殺菌作用があるんですね。
身体の弱っている時は免疫力が下がり、細菌やウイルスの感染を防げなかったりします。「ちょっと疲れているかも」「調子が悪いな」と感じたら、積極的に梅干しを食べてください。
口臭の元になる細菌にも作用するので、口臭予防にも良いですよ!
我が家のバア様はみかんの皮をよく洗い、細く刻んで乾燥させたものを作ってはみそ汁に刻んで入れてくれました。漢方で「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれるものと同じです。
冬のお風呂にはみかんが丸ごと浮いていて、入浴しながら全部食べてしまって怒られた覚えがあります。
みかんをお風呂の中に入れると身体が芯から温まり、皮膚に抵抗力がつくんだとか。
今でも子供と「お風呂でみかん」を楽しんでいます。酸っぱいみかんであれば、お湯に入れると甘くなりますよ。
風邪をひいたら?
私の風邪は喉からきます。小さい頃から扁桃腺が弱く、風邪のたびに喉が痛いと言っては焼きネギを巻かれました。あまりにもクサいため、大きくなるにつれ「喉が痛い」とは言わなくなりました。風邪の最中はお風呂も入らせてもらえないうえに、ネギクサいなんて!
実際、ネギを首に巻いても効果はないとの事。ネギは食べて効果を発揮します!喉に痛みを感じたらネギは巻かずに食べましょう。痛みをやわらげてくれますよ。
殺菌作用があるため、ウイルスの増加も止まります。
代謝を良くして体温を上げる作用もあるので、風邪をひいてしまう前からネギをたくさん食べるようにしましょう。
焼くのなら梅干しです。
梅干しを3個ほど焦がさない程度に焼いて熱いお湯に沈め、少しほぐしてから飲むと美味しいし身体も温まります。お茶でも良いです。
風邪の引き初めに悪寒を感じるような時には飲みましょう。ポカポカしてきますよ!
この梅干しの実をほぐして絆創膏に塗り付け、こめかみに貼り付けると頭痛がおさまります。梅干しのクエン酸が血流を良くするんだとか。
肩こり・腰痛にも効くとの事なので、是非お試しあれ!
発熱には「冷えピタ」が大活躍しますよね。しかし、夜中などの急な発熱で買い置きがない!なんて事ありませんか?
昨年そんな状況に陥りましたが、タオルをしぼって額にあてるという昔ながらの発想がなかなか出てこなくて愕然としました。
熱が高いと冷たいタオルもすぐ温まってしまいますよね。そんな時はタオルをひたす水の中に塩を一つかみ入れておきましょう。
冷たさが長持ちしますよ。
まとめ
おばあちゃんの知恵袋は、家庭の中で多種多様に存在しているものです。それこそ効果てきめんの知恵から、呪術的・おまじない的なものまで。
長い年月を生き抜いてきた先人の知恵は、とても勉強になるうえに面白いものも数多くあります。効果てきめんな「知恵袋」を引き継いでいきたいものですね。