自分や家族が病気になった時、病人食にも気を遣いますよね。弱っている身体に負担を与えないような、病状に適した食事をさせてあげたいですね。
溶連菌に感染した時の食事は?
溶連菌感染症は「子供がかかる病気」というイメージが強い病気です。
実際5歳から15歳までの間に感染しやすいのですが、大人だって感染しないわけではありません。
溶連菌に感染すると、とくにのどの痛みに悩まされます。唾液を飲み込むのもつらいほどの痛みに、食事も出来なくなるほどです。
激しいのどの痛みの他に高熱が出ます。
身体が細菌と戦っている証拠ですが、熱による発汗によって体内の水分は失われていきます。人によっては下痢やおう吐も伴う場合があるので脱水症状を起こす危険が高まります。
水分補給はこまめにする必要があります。
そして身体が回復するためには免疫力を上げなければなりません。そのために栄養補給は必須です。
しかし、唾液も飲み込めないほどの喉の痛みでなかなか食事もままなりませんよね。
おすすめ食材は?
溶連菌に感染している時の喉は真っ赤に腫れあがり、白い斑点が出ていたりします。これは喉で細菌が増殖しているから!この炎症をおさえるため抗炎症作用のある玉ねぎや大根がおススメです。
・はちみつ大根
喉に痛みがある・咳が出る。そんな時によく作ります。大根を適当な大きさに角切りにしてはちみつに1日漬けておくだけ。大根から水分が出てくるので、上澄みを飲みます。
子供が喜ぶゼリーやアイスもおススメです。
冷たくてのどごしの良いゼリーは普段からおやつとしても人気ですが、病気の時は果肉の入っていないタイプのものにしましょう。果肉などが入っているとのどに負担がかかります。
柑橘系はおう吐を誘う場合があるので、りんごや桃のゼリーが良いでしょう。
胃腸炎のような症状が出ていなければ、アイスクリームは手軽に栄養補給できる優れものです。乳固形分と乳脂肪分の高い「アイスクリーム」をチョイスしましょう。
離乳食としても使える「葛湯(くずゆ)」は、体に優しく水分補給とエネルギー補給を同時に行えます。
・葛湯
くず粉:大さじ1に水:150CCを入れてよく溶かし、鍋で弱火でゆっくり温めましょう。木べらなどで練っていくととろみがついて透明になってきます。砂糖やはちみつをお好みで加えましょう。
葛湯を入れる器はあらかじめ温めておきましょう。
身体の免疫力を上げるために良質なたんぱく質を補給しましょう!
溶連菌のように喉にダメージがある時は、のどごしの良い「お豆腐」がおすすめです。なかでも柔らかくて食べやすい、おぼろ豆腐が良いでしょう。
避けるべき食材は?
とにかく喉に炎症が起きているため、刺激の強い食べ物は避けた方がよいです。
辛い・塩辛い・酸っぱい・苦いといった刺激物は良くありません。
みかんなどの柑橘類はおう吐を誘う要因にもなり、喉にも刺激を与えます。ヨーグルトもよくありません。
香辛料の使われている食事も避けましょう。
感染中は胃腸にも負担がかかっています。おう吐の症状がある場合はとくに消化の良い食事を心がけましょう。
揚げ物や炒め物はおすすめできません。
大人が溶連菌に感染した場合、子供よりものどの痛みが激しく現れます。
けれど、大人ほど色々食べたがり、刺激を欲しがりますよねぇ。
よく「アルコール消毒だから」と意味不明な事を言って病中に飲酒する人がいますが、もちろん消毒にはなりません。逆効果です。
溶連菌に限らず病気を防ぐには栄養と質の良い睡眠が重要です。睡眠中は細菌やウイルスから身体を守るメラトニンという物質が分泌されます。
しかし飲酒や喫煙によって、メラトニンの分泌が妨げられてしまいます。
大人が溶連菌に感染したら、生活習慣の見直しをはかる良い機会になるかもしれませんね。
まとめ
食欲があるようなら消化が良くてのどごしの良い食事を与えましょう。定番のおかゆ以外にも、子供はパンがゆに喜びます。茶碗蒸しも良いですね。鶏肉や白身魚なら消化も良いのでおすすめです。