10月になると秋も深まり、気温も低下してきます。主に太平洋側から空気の乾燥が本格化してくるのもこの時期です。空気が乾くとお肌も乾燥してカサカサ・・・!お肌が突っ張る感じがしてきたら乾燥のサインです!本格的に乾燥する冬に向けて対策を万全にしましょう。
なぜ乾燥すると肌が荒れるの?
寒くなったり空気が乾くとお肌も乾きます。お肌には「角層」というバリアが張られていますが、乾燥してお肌がカサカサしてしまうと、正常なバリア=角層が作られにくくなります。寒さで血流が悪くなることでも皮膚の表面で水分を保つ角層内の水分が減ってしまい隙間ができます。するとバリアとしての機能が低下して、外からの刺激を防げなくなり、お肌はちょっとした刺激にも弱くなってチクチクカサカサのかゆみが発生します。
こんな症状の時にはお肌にはすでに乾燥によるひび割れが発生しています!
肌にいい湿度は65%~75%です。10月は最低湿度が60%を下回る日が増えてくるため、冬へ向けてのスキンケア対策を始めなければ手遅れになりますよ!
カサカサかゆい!どうすればいい?
テカテカのもとである「皮脂」が悩みという方もおられますが、実はこの「皮脂」が乾燥の季節には心強い味方になります。暑い時期にはテカりやべたつきの原因として嫌われるのに、寒い時期にはかゆみ予防の大事なパートナー。皮脂は肌の潤いを保ってかゆみを防ぐ役割を果たしています。スクワレンやコレステロールなどの油分ですが、お肌を乾燥させないために適度に皮脂を分泌させる体作りとスキンケアが大切ですね。
手足の裏、腕の内側、すねは皮脂が不足する部位なので特にかゆみを感じる場所です。ついつい手が伸びてかきむしってしまいがちですが、症状を悪化させてしまうことになりかねません!かゆい場所をかいてしまう事で皮膚を保護する角質層を剥がしてしまいます。バリアを失って刺激にさらに敏感になり、さらに耐え難いかゆみに襲われるという無限ループに・・・!
保湿ローションや乳液でお肌に脂分と水分を補給しましょう。ワセリンでも良いです。自身の肌に合っているものを選びましょう。
お肌の乾燥を促進させる原因に入浴もあげられます。だからと言って入浴を怠ると別の原因によるかゆみが出そうですよね。
乾燥の季節の入浴は40度以下のぬるめのお湯で。保湿成分が配合された入浴剤を使うのも良いでしょう。お肌に優しいタオルで低刺激のせっけん、またはボディソープをよく泡立ててから肌をなでるように洗って下さい。身体を拭くときはゴシゴシせずにタオルを押し当てるように拭きます。そしてすぐにクリームなどで保湿しましょう!
ぱっくりアカギレ!もうイヤ!
毎年乾燥の時期にはアカギレに悩まされる主婦の方も多いのでは?この季節、汗をかく事も少なくなるので皮脂あぶらが不足します。寒い事で体の血流も低下してお肌に必要な栄養が行き届かなくなります。油分と水分の不足、血行不良による栄養不足。これらの条件が重なるとあかぎれやひび割れの症状が出てきます。
指だけでなくかかとも割れたりしませんか?角質層の奥から割れてくるものだから、痛い上に治りが悪い。治りが悪いのは年齢のせいもあるかもですけど!何か触るたび、歩くたびに痛みに耐えて、下手したらシーズン中ずっと我慢して終わるなんて事も・・・。
とにかく保湿が一番ですが、薬局などで売られている「ワセリン」なんかは効果もあるし何より大容量でお買い得!
ハンドクリームとして:水を触った後は手が完全に乾く前に少量を薄くのばして下さい。油が原材料なのでこするほど摩擦熱でよく伸びて肌に馴染みます。
リップクリームとして:もともとリップクリームや口紅の原料に使用されています。グロスのような保湿力が持続します。
ひび割れにも!:寝る前に塗るというよりも乗せるように厚く塗り、綿の手袋もしくは靴下でカバーして就寝してください。これだけで治ってしまうひび割れもあります!
まとめ
かゆみや肌荒れ、アカギレも原因さえわかってしまえば対策のしようもありますね。お顔用のちょっと高級な保湿化粧品だと全身に使うことははばかられますが、ワセリンなら・・・(笑)
今年こそは我慢せず、出来うる限りの対策をして「かゆみとアカギレの季節」を乗り切りましょう!