11月に入ると年末へ向けての準備にそろそろとりかかろうかという人も多いでしょう。お付き合いの多い場合は毎年の年賀状の準備が大変ですよね!干支に合わせてデザインを決めたり、写真年賀状なら家族写真を準備したり・・・。ただ、年内に身内に不幸があった場合は「喪中はがき」の準備が必要です。
喪中はがきとは?
喪中はがきとは「年賀欠礼(ねんがけつれい)」のご挨拶状です。喪中につき年賀状を出せない、年賀のご挨拶に伺えないという事をお知らせするはがきです。
はがきのデザインなどには決まりはないので、自宅で自作する事も可能です。もちろん郵便局でも購入できます。自分や故人の好みで作成するのも良いですね。モノクロでもカラーでも大丈夫です。
毎年年賀状をやり取りしている相手には出しましょう。改めて喪中であることを報告する必要のない親族・身内は省略する人が多いようです。また、故人を知らない相手には出さないという人もいます。
「喪中はがき」という風習自体そう古いものではないので、特に決まりやルールが明確にあるわけではありません。
故人の宗教であったり、家のしきたりであったり、地域の風習であったりと臨機応変に対応できれば良いでしょう。
喪中はがきの範囲はどこまで?
基本的には、1年以内に2親等内の親族が亡くなった場合に送ります。
故人との関係で2親等にあたる続柄は下記のようになります。
故人の1親等: 両親・配偶者・子
故人の2親等: 兄弟姉妹・祖父母・孫
ただ、「2親等内」という括りには特別な理由があるわけではありません。2親等以内であっても「同居していないから」という理由で送らない場合もあります。 逆に2親等を外れていても故人との関わりが深かったからと喪中とする人もいます。
昔は宗教上の観点から「死」は穢れであり、その穢れが他人に及ばないように家にこもって世間との関わりを断つというのが「喪中」でした。近代になってからは故人への愛情故の悲しさ、寂しさからお祝い事をする気にはなれないという意味合いに変化しています。たとえ2親等内の身内でなくとも、こういう観点から言えば喪中の理にかなっています。
基本的には喪中はがきを出すかどうかは、「故人と同居していたか否か」が目安となります。
喪中はがきはいつまでに出せばいい?
年賀状の準備は早い人なら11月には始めています。そもそも年賀はがきは11月に入ったと同時に発売となる傾向があります。
できれば相手方が年賀状の用意を始める前には投函したいですね。
10月~12月上旬に喪中はがきを送るのが一般的と言われますが、12月に入ってしまうとすでに準備を終えている人もいます。遅くも11月の早い時期には作成して投函してしまいましょう。
もしも年末に不幸があった場合は松の内である1月7日が明けてから「寒中見舞い」として年賀状のお礼、喪中による年賀欠礼、お知らせできなかったことをお詫びしましょう。
まとめ
喪中はがきを受け取った場合、お相手への年賀のご挨拶は控えますが何もご挨拶が無いのもお互い寂しいものです。
1月7日の「松の内」が明けてから「寒中見舞い」を送って近況を報告しあえば良いでしょう。