集め出したら止まらない「御朱印」がブームだと騒がれて数年たちますが、未だ熱冷めやらぬようでオークションでの転売まで出てくる始末ですね。お寺さんもお社も頭を抱える問題も多いようですが、たくさんの人が参拝に訪れることに関しては喜ばしい限りでしょう。
御朱印はどこでももらえる?
有名な観光地であったり、大きな神社仏閣であればたいてい頂くことができます。
ご近所のお寺さんでも頂けます。お寺さんの場合はお住まいが同じ敷地内であったりするので、本堂が閉まって無人ように見えても居住している母屋にいらっしゃったりします。呼び鈴を押すのもなかなか勇気がいりますが、「御用の方はお呼びください」と張り紙をして下さっている所もありますから遠慮なく呼び鈴を押しましょう。ただし時間帯は考慮しましょう。早朝であったり、お昼時であったり、夕方も16時を過ぎたら私はもう呼び鈴は押しません。
私は9時から16時までを御朱印タイムと決めています。お社もお寺さんも、有人になるのは9時から17時が普通です。しかし、お社によっては何社か兼務されていて全ての掃除を終えてから社務所に来られる宮司さんもおられます。9時だからといって確実に人がいるとは限りません。御朱印の受付は16時までと決められているお社もあります。
お寺さんで無人であった場合は、本堂にお参りさせて頂いてから「御用の方は…」の案内書きを探してみます。大概の所はありますので安心してお参りしましょう。本堂を締め切っていても、先にご自宅に伺えば本堂を開けてお参りさせてもらえます。お留守の時ももちろんあります。その時はお参りだけしてまた次回に期待しましょう。
中には半紙に書かれた御朱印を何枚か窓口に用意して、「お持ちください」と無人で頂いてくるところもあります。その場合は小さな賽銭箱が置かれていたりしますので、そこに指定されているお金を納めて御朱印を頂きましょう。
御朱印を授与していない神社仏閣ももちろんあります。浄土真宗のお寺さんでは教義上の理由から御朱印はありません。ただし例外もあるので伺う予定の神社仏閣に関しては事前に調べておきましょう。
御朱印のお金はいくら?
お寺さんやお社によって違いますが、一般的には300円を納めます。500円と指定されている所もあります。
授与所に金額の指定がない場合、「おいくらお納めすればよろしいですか?」と聞いてみましょう。「御心で」と言われた場合も300円で大丈夫です。一度「御心で」と言われて500円玉しかなく、「うっ」と思いましたがそのまま納めてきました。基本的に「お布施」という扱いなので、お釣りを求めるのは失礼にあたります。お釣りの出ないように100円玉をたくさん用意しましょう。
金額の指定がされている所なら快くお釣りを頂けますが、5000円や10000円は避けましょう。
通常頂ける御朱印の他に、時期限定の御朱印があったり、特別版の御朱印があったりします。通常のものは300円で、限定版は500円というのが相場ですね。
御朱印は何枚もらってもいいの?
通常の御朱印の隣にその月だけの限定御朱印もありますなんて見せられたら、欲しくなりますよね。
次にお参りできるのがいつになるかわからない、遠くてなかなか来れないなんて場合もありますから、一度に頂いてしまっても問題ありません。授与所で聞いて下さるところもあります。「何枚書きますか?どれにしますか?全部ですか?」といった感じです。頂いた分の金額をお納めしましょう。
再訪できるのであれば、一度に全部と欲張ることはやめて次回のご縁にしましょう。
同じものを何枚もというのはちょっと問題です。ネットオークションで転売するという罰当たりな行為が問題視されている最中ですし、だいたい何のために同一のものを何枚も?
御朱印というのは参拝した自分自身と神仏とのご縁が結ばれたという証であり、ご利益も参拝者本人のものです。
一度、遠くの神社に足を運べない母のために一枚半紙で頂いて帰ったことがあります。「代参」という形ですが、この場合「代参者が相手の顔を知っていて尚且つ相手に寄り添う気持ちがある」という前提があってこそ成り立ちます。代参者の受けた御朱印は相手と神仏との橋渡しになると考えられています。
だからと言って何冊も御朱印帳を出したら、代行業者と思われてお断りされてしまいそうですね。
まとめ
参拝して神仏と縁をつないだ証となる御朱印帳は、最後は自身の棺桶に納めてもらいましょう。枕辺に屏風のように広げることによって神仏に守護して頂いて極楽に行けるなんて説もあります。
本のように綴じられたタイプの御朱印帳は燃え尽きにくいので、バラして納めてもらいましょう。