毎年元旦か2日には必ず家族全員で土地神様のもとへ初詣に行きます。寝正月であっても、カラオケ三昧の正月であっても、初売りで爆買いの正月であっても「初詣」は欠かしません。そして必ずおみくじを引いて一年の吉凶を占います。
お正月といえば初詣!
年が明けたらまず家の神棚に、そしてその土地を守ってくださる土地の神様に新年の挨拶をすることが本来の「初詣」です。
いきなり遠くの神様にご挨拶に行く前に、自分をよく知っている土地の神様にご挨拶しましょう。
昨今では有名なお寺や神社に初詣に行くことが多いのですが、これは交通機関が発達した明治以降からの初詣のスタイルですね。本来は自分の住んでいる土地の神様にお参りするのが習わしです。
土地の風習や習わしによって差はありますが、一般的には「松の内」と言われる1月7日までに行くのが「初詣」です。
土地によっては1月15日までという所もあります。はっきりとした線引きはあるようで無いのですが、神様がいらっしゃるのは7日の松の内までと考えれば、やはり1月7日までに初詣に行かれるのが良いでしょう。
土地神様への挨拶が済んだら、ご利益に応じて初詣に行く場所を決めています。だいたい「金運」のご利益に惹かれて決めてしまうのですが、子宝であったり、恋愛であったり、合格祈願であったり、その時々で一番欲しいご利益を頂ける神様を訪ねてみましょう。
おみくじは引く?
初詣では必ずおみくじを引きます。その年をどう過ごすのかという参考にしています。昔は国の政(まつりごと)に関する事や後継者を決めるというような重要な場面で神様の意思を伺うために行っていたものが「おみくじ」の起源です。
一緒におみくじを引く娘は「大吉」に歓喜して「凶」におののくわけですが、大吉だからといってその一年が安泰であるという意味ではありません。まずおみくじに書かれている内容をよく理解しましょう。内容を理解して生きていくうえでの参考にすれば道は開け、良い方向へ向かわせてくれる神様からのアドバイスが「おみくじ」なんです。
もともとおみくじには「吉」と「凶」しかありませんでした。今では5段階・7段階・多いところでは12段階の順番があります。
12段階・大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
取り扱う神社によって順番は違います。
全国的にも珍しいおみくじで有名なのが「京都・伏見稲荷大社」のおみくじ。ここは17段階にも分かれていて非常に珍しいおみくじです。
大大吉(だいだいきち)を最上として凶後大吉(きょうのちだいきち)まで。伏見稲荷大社へ立ち寄ったら、ぜひ引いてみてくださいね。
大吉や凶以外でも、おみくじに振られている「番号」も気になるところではあります。今年「1番」を初めて引いてちょっと嬉しくなりましたが、なんという事のないただの「通し番号」です。
おみくじを引いた後は?
おみくじを引いた後は、皆さん木に結んだり用意された縄に結んだりしていますよね。
実は「結ぶ」という事に意味があるんです。神様とのご縁を結ぶという事に通じています。昔は近くの木に結んで帰ってきていましたが、木には神が宿るとされています。それにあやかり願い事がしっかり実を結ぶようにと木に結び付けていたんですね。
今では木の生育を妨げてしまう、木を痛めてしまうという理由から縄が張られ、おみくじを結ぶ場所として指定されています。各神社仏閣の指定に従っておみくじを結びましょう。後日、きちんとお焚き上げしてもらえます。
悪い順番のおみくじを結ぶときは利き手ではない方の手で、片手で結びましょう。するとそれが修行となって凶が転じて吉となるとされています。
結ばずに持ち帰り、良い順番のみくじはお守りとして、悪い順番のみくじは戒めとして保管しておいても良いのです。おみくじは神仏からのメッセージでありアドバイスです。肌身離さず持ち歩く事が大切ですので、お財布に入れて大切に保管しましょう。読み返すことでなおご利益があるとか!
保管していたおみくじは必要でなくなったら古札と共に神社へ納めましょう。間違ってもゴミ箱へは捨てないように!神様への感謝の意と共にお返ししましょう。
まとめ
振り出しのおみくじは定番ですが、今では可愛らしい人形の付いた恋みくじとか、可愛らしい置物の中におみくじが入っていたり、お守り付きのおみくじが種類も豊富にありますよね。
初詣におみくじと共に入手して、縁起物として一年間財布の中やキーホルダー代わりに持っていたりします。これらも扱いは同じく不要となったら神社にお返ししましょう。