毎年毎年猛威を振るうインフルエンザですが、予防接種の時期になると「今年はA型?それともB型?」と気になるところ。接種してみたら、結局かからずに終わったり、接種したワクチンとは別の型だったり…。
インフルエンザなのに発熱しない?
昨年、娘が数年ぶりにインフルエンザにかかりました。まだ予防接種を受けておらず、それでも重篤化することもなく沈静化したのですが、娘が明日から登校するという前日に私の身体に異変が…。
痛い。頭も身体も、なんなら内臓もすべてが痛い。熱は平熱。こんな体験初めて!しかし動けないほどではないので、食事の用意もしてみたりするのだけれど、食欲は一切わかない。それでも無理やり食べないと自分が倒れたら誰も看病してくれない・・・。
なんて気持ちだけ頑張ってみたけれど、夜中におう吐。「インフルエンザに感染した・・・?でもこんなインフルエンザ知らない。」
しかしインフルエンザの可能性しかないんです。娘が発症して学校を休んだ一週間、私も仕事を休んでずっと家で看病していたわけですから。しかし発熱しないというのが一番不可解でした。
インフルエンザなのに発熱しない理由は?
予防接種を受けていた場合、発熱しない事もあります。予防接種したらインフルエンザにかからないと勘違いしている人がいますが、症状が軽くて済むというだけで普通に感染します。
風邪薬を服用していた場合、解熱作用で熱が下がっているという状態になります。風邪なのかインフルエンザなのか判断がつかないうちに市販の薬を飲んで症状が緩和されてしまう…。しかしウイルスはしっかり体内で増殖しています。自覚症状が遅れるため、気付いた時には周りに感染済みという最悪の事態になりかねません。
インフルエンザにはA型B型の他にC型もあります。B型のインフルエンザに感染した場合発熱しないケースもあります。
「発熱」という症状は身体がウイルスに対抗するために免疫力を上げ、ウイルスを駆除するために必要な症状です。
しかし、年齢とともにうまく機能しなくなり発熱しない事があります。高齢の方は特に38℃以下でも医療機関を受診するようにしましょう。
結局のところ、私の場合はB型のインフルエンザであったために発熱しなかったという理由でした。加齢でなくて少しほっとしましたが、発熱しなかったとはいえ今まで経験してきたインフルエンザとは比にならない辛さに予防接種のありがたみを痛感しました。
熱はナシ。出勤してもいい?
以前勤めていた会社では、「熱ぐらいで休むな」という暴君がいたため39℃の発熱でも出社していました。
熱はないとはいえ、身体の中にはウイルスが居座っています。子供の場合、幼稚園・保育園なら「発症から5日間経過・解熱から3日間経過」で登園が許可されます。
小学生以上になると免疫機能が発達してくるため「発症から5日経過・解熱から2日間経過」の条件で登校可能になります。
社会人の場合は会社によって出勤停止の期間など規定があるでしょうから、勤めている会社に確認してみましょう。「熱ぐらいで休むな」などと言う上司がいたら転職を考えた方が良いかもしれません。
B型インフルエンザは自覚しにくいうえに、ウイルスが体内に居残る期間が他のインフルエンザよりも長いのが特徴です。発熱しないからと外出したり出勤したりしてしまうと感染を拡大させてしまうので、医療機関を受診した後はお医者さんの指示に従って安静にしている事です。
まとめ
発熱がなくともインフルエンザの検査はしてもらえます。身体全体に関節痛や頭痛などの症状があり、脈拍を早いと感じたら…。同居している家族がインフルエンザに感染していた経緯があればほぼ間違いないでしょう。
できれば看病で感染しないように予防は万全にしておくべきですね。