生活のお役立ち情報

生活に役立つ情報や季節のイベント お祭り情報や観光情報をご案内

病気

冬の食中毒・ノロウイルス!子供が感染したら?注意すべき症状は?

投稿日:

「食中毒」と聞くと食べ物が痛みやすい季節を想像します。気温が高くなると食べ物の痛みも早く、食中毒の発生も多くなります。ところが10年ほど前からウイルスによる食中毒が冬を中心に猛威を振るうようになりましたようになりました。

スポンサーリンク

冬の食中毒・ノロウイルス!

食中毒の報告は4月から徐々に増え始め、夏の最盛期には食中毒の患者数も最盛期を迎えます。発生状況は飲食店の不祥事で起こる事もあり、年によって変動します。
秋のキノコや冬のフグも毎年食中毒を発生させています。

ところが近年では、今まで「安全」な時期とされてきた11月から3月にかけて食中毒が発生するようになりました。これが現在「ノロウイルス」と呼ばれる感染性の胃腸炎です。

一年間通して発生する食中毒の原因は半数以上が「細菌」によるものです。ウイルスを原因とするノロウイルスやロタウイルスは感染力が強いため、たびたび集団感染を引き起こし、細菌を原因とする食中毒の患者数を大幅に上回ります。

冬に旬を迎える真牡蠣が感染源と言われていますが、牡蠣を含む浅瀬に生息する二枚貝はウイルスに汚染されている可能性が高いと考えられます。
85℃以上の高温で1分以上加熱すれば、ウイルスは死滅します。貝を食べる時は中まで火を通してから食べるようにしましょう。
牡蠣

ノロウイルス!子供が感染したら?

ノロウイルスは子供から大人まで幅広く感染します。おう吐や下痢、発熱の症状が出ますが、体力のある大人が感染した場合「風邪かな?」くらいの症状で完治してしまう場合もあります。ノロと気づかないまま感染を拡大させる恐れもあるので厄介極まりないですね。
高齢者は体力も免疫も落ちているので、下痢の症状が重くなりやすく脱水症状にならないよう注意が必要です。

子供は「学校」という集団生活の場で活動するため、特に感染症はもらってきやすいですよね。
子供がノロウイルスに感染した場合、腹痛・吐き気・発熱・おう吐 いずれかの症状にあてはまったらノロウイルスを疑いましょう。子供によっておう吐だけであったり、腹痛や下痢だけであったり、発熱しなかったりと様々です。

小さな子供ほど上手に自分の身体の具合を伝えられません。「大丈夫?」と聞いても何が「大丈夫」で何が「大丈夫ではない」のかわからないのが子供です。
ノロウイルスが蔓延するこの時期は「様子を見よう」ではなく、すぐにかかりつけのお医者さんに診てもらいましょう。早めの対処で感染の拡大を防ぐこともできます。

子供は特に「おう吐」からスタートする傾向があります。学校の教室でおう吐して、そこから爆発的に感染したりします。おう吐の症状は半日も経てば落ち着いてきますが、個体差があります。

38℃以下の微熱が出ますが、高熱になる事はほとんどありません。発熱しない子もいます。

腹痛があれば同時に下痢の症状がでます。トイレから離れられないほどの症状もあり得ます。
腹痛は個体差がありますが、お腹が痛くて眠れないほどの症状が出る場合もあります。

家庭内での感染を防ぐため子供が使用した後のトイレやドアノブや蛇口など、触れた部分は消毒しましょう。
ウイルスは飛沫・接触感染します。家のあちこちに消毒スプレーを配置しておけば良いですね。
ノロウイルスにはアルコール消毒は効きません。
ハイターなどの塩素系漂白剤10mlを水500mlで薄めて「ノロウイルス用消毒液」を作っておきましょう。

スポンサーリンク

注意すべき症状は?

おう吐や下痢の症状で脱水症状にならないよう注意が必要です。
おう吐や下痢によって、体の中の水分と共に塩分も減少してしまうため、脱水症状から痙攣をおこす場合もあります。
経口補水液やスポーツドリンクは水分と同時に塩分の補給もできるので、用意してあげましょう。
お茶や湯冷ましもこまめに与えてあげれば良いですね。

吐き気がひどい場合には無理に水分補給をしようとしても逆効果です。
おう吐した後、30分は水分補給は控えましょう。補給は小さじ1杯の湯冷ましから始めて様子を見てください。
5分経過して問題がなければ今度は小さじ2杯を飲ませてみます。5分間様子を見て次は3杯、次は4杯と徐々に量を増やして様子を見ましょう。

水分を補給できないほどぐったりしている状態だとかなり症状は重いです。すぐに病院へ運びましょう。
ぐったり子
5歳以下の乳幼児の場合は合併症にも注意が必要です。ノロウイルスが原因で脳炎や脳症を発症する恐れがあるとされています。

・水分がとれない・・・顔色が悪い、唇が乾燥しているなどの症状も見られます。
・涙や尿が出ない・・・乳幼児は苦しくて泣くものですが、この時涙が出ていなかったら危険信号です。体内の水分が足りていない証拠です。また下痢はしていても尿が出ていない場合も脱水症状のサインです!
・血便が出る・・・下痢に血便が混じっていたら「腸重積」を起こしている可能性があります!
・呼びかけに反応せず意識がもうろうとしている・・・熱のせいと思いがちですが、ノロウイルスはそこまで高熱は出ません。脳に影響が出ているのかもしれません。
こんな症状が出ていたら、夜中でもすぐに病院へ連れて行ってください!

まとめ

大人は発症から3日も経てば回復しますが、子供は大人ほど体力も免疫もないので回復には時間がかかります。1週間も安静にしていれば回復します。ウイルスが感染力を持つのも1週間です。家庭内感染しないようこまめに除菌・消毒しましょう。

スポンサーリンク

-病気
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

咳が止まらない

オリンピック病・マイコプラズマ肺炎!症状は?感染経路は?

近年は色んなウイルスや細菌による病気が多すぎて、判断が難しいですよね。ただの風邪だと思って放っておいたら、なんだか咳がずっと止まらない・・・。もしかしたらマイコプラズマ肺炎に感染しているかもしれません …

風邪

冬は風邪の季節!かかりにくい身体を作るには?効果的な風邪予防

冬の低温はウイルスや細菌にとって過ごしやすい気温です。そして湿度が低く空気が乾燥しているため、くしゃみや痰などに含まれるウイルスが乾燥した空気中に舞い上がり、それを吸い込むことによって感染します。 ス …

ロタウイルス

冬に気を付けたい感染症!ロタウイルスって?予防法は?

冬になると感染症が蔓延します。寒くて乾燥する冬は、低温と乾燥を好む細菌やウイルス、微生物にとってはパラダイス!寒いとヒトは免疫力が低下してしまうため感染しやすく、空気が乾燥しているおかげでウイルスが遠 …

溶連菌に注意!大人も感染!症状は?治療と予防法

冬は様々な感染症が多くて嫌になりますね。気温が低く湿度も低い環境はウイルスや細菌が蔓延するには最高の環境であるようです。冬の乾燥した空気にのって飛散するウイルスや菌は本当に多種多様です。子供がかかる病 …

赤ちゃん

ロタウイルス?赤ちゃんが感染!症状と対処法!ミルクはいいの?

赤ちゃんがかかる感染症は数多くありますが、言葉の話せない赤ちゃんのうちでは、自分の状態を伝えることはできません。赤ちゃんの突然の発症にも落ち着いて的確な対処ができれば良いですね。 スポンサーリンク 関 …