日本の紅葉は世界一鮮やかで美しいと言われています。日本特有の気候、はっきりとした四季があるからこそ他の国では絶対に見られない種々さまざまな色合いが現れます。
毎年この時期には日本全国の至る場所で錦織りなす素晴らしい紅葉が見られます。この美しい国に生まれた事に感謝しつつ今年はどこへ紅葉狩りに出かけましょうか?
そうだ日光へ行こう
栃木県の日光と言えば京都と共に日本的な美しさをもち、国際的な観光都市として有名です。
つい最近では世界遺産・日光東照宮が約40年にわたった平成の大修理を終えたことがメディアで話題になりました。日本で最も美しい門の一つに数えられる国宝・陽明門。「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名な三猿も色彩鮮やかに生まれ変わりました。日光東照宮を代表する建造物の数々が、また新たに修復される事はこの先100年は無いと言われます。
「日光を見ずして結構と言うなかれ」
この言葉は東照宮を含む二社一寺五十七堂宇がある一帯・日光山内を指しています。日光へ行くなら紅葉を楽しむとともに、是非立ち寄っておきたいものですね。
いろは坂・紅葉の絶景ポイントは?
日光 紅葉といったら「いろは坂」でしょう!日本の道100選にも選ばれており、馬返しと呼ばれる奥日光の入り口から中禅寺温泉までの15.8キロの道路で、標高差500メートルを急登降します。
昔は「いろは歌」の数ほどカーブが続くのでいろは48曲がりとうたわれた難所でした。その難所も現在は昭和40年に改修されて、元のいろは坂は下り線用の「第一いろは坂」になり、上り専用の「第二いろは坂」とに分かれています。紅葉シーズンは全体が鮮やかに彩られます。ドライブしながらでも十分に紅葉を楽しむ事は出来ますが、スピードを落として安全運転でお願いします。
ゆっくりと楽しむなら日光東照宮造営に力を注いだ天海僧正が命名したという「明智平」でしょう。本能寺の変で織田信長を倒した明智光秀は実は逃げのびて天海僧正として徳川幕府において絶大な権力を握ったという説があります。その天海僧正が自分の本当の姓を残したいと思い、日光で最も眺めの良いこの地に「明智平」と名付けたと言います。
明智平から標高1370メートルの場所にある展望台までロープウェイが通じています。ここからは華厳の滝と中禅寺湖、日光のシンボル男体山とその中腹をうねる第一いろは坂が一望できます。滝と湖を同時に展望できるのはこの展望台だけと言いますから、これは是非とも登っておきたいですね!
いろは坂の渋滞は有名
紅葉シーズンは「名所」と言われる場所はもれなく渋滞が発生するものです。
いろは坂の紅葉の見頃は10月の上旬から下旬と早めです。この時期には慢性的に渋滞しており、特に有名なのは第二いろは坂・上りの渋滞が回避しようもない事で有名です。追い越しもできず、一度入り込んだらUターンもできません。越えるしか道はないのです!5時や6時といった早朝なら渋滞も緩やかです。明智平の駐車場が開くのが8時半なのでそれに合わせて車が殺到します。
平常時ですと所要時間は40分ほどの道ですが、紅葉シーズンのピーク時は最大3時間と言われています。紅葉に加えて週末ともなると、もう渋滞しながらゆっくり紅葉を楽しもうという気持ちで臨んだ方が良いんじゃないかと。坂道に入り込む前にコンビニやスタンドに「ここが最後」という看板がチラホラ見えてきます。ここで備えを万全にして行きましょう!
まとめ
午前から昼にかけては上りのいろは坂。昼から夕方にかけては今度は下りのいろは坂が渋滞します。ただ上りと比べて寄り道スポットが無いので比較的スムーズに通行できるでしょう。思い切っていろは坂は避けてしまうというのも一つの手です。中禅寺湖や華厳の滝、世界遺産の東照宮。いろは坂を使わずとも紅葉も日光も十分楽しめるんです。渋滞覚悟の「いろはプラン」、ゆったりの「東照宮プラン」、両方計画してみるのも楽しいですね。何より安全な旅を楽しんでください!