美容と健康のためにトレッキングを楽しむ人が増えています。山の中を歩く事を「トレッキング」と呼んでいますが、登山やハイキングとの境目があやふやだったりします。登山は山頂を目指して登りますよね。しかしトレッキングは山頂を目指すわけではありません。山の中を歩くならハイキングもあてはまりますが、トレッキングは山の深くまで入り込んだりします。川沿いに歩く「リバートレッキング」や、雪山を歩く「スノートレッキング」のように歩く場所によってさらに分類されます。紅葉やバードウォッチング、鉄道の廃線など色んな目的でも楽しまれています。
初心者でも大丈夫?初めてのトレッキング
スニーカーで気軽に登れるトレッキングコースがあちこちに作られています。まずは気楽に楽しめるところから始めてみるのが良いでしょう。トレッキングにハマればシューズやウェアが欲しくなります。ハマらなければ無駄になってしまうので最初はスニーカーと軽装で行けるところから始めましょう!
上高地をサンダルで散策している女性を見かけたことがありますが、整備されているとはいえアスファルトの道路を歩くわけではありません。「山」へ行くとなったら「スニーカー」を用意しましょう。
レベルアップと共に道具は揃えていきましょう。トレッキングシューズとバックパック、防水ウェアはまず一番に用意したいですね。ファッション性ではなく機能性を重視しましょう。
通信販売が便利な時代ですがシューズはお店できちんと合わせて購入する事をオススメします。サイズだけ合っていてもメーカーや素材によっては微妙な違いが出てきます。「歩く」事に支障が出ないよう自分に合ったものを選びましょう。重さ、防水性、耐久性は要チェックですよ!
「日本の屋根」の一つ中央アルプスへ!
飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)。別名「日本アルプス」とも呼ばれますが3000メートル級の山々が軒を連ねており、「日本の屋根」と呼ばれる地帯です。
山を楽しむようになると、この「日本の屋根」でも是非遊んでみたくなります。3000メートル級の山を歩き回ってみたい!道が整備されているので山頂近くまで車で簡単に行ける山もあります。だからといってサンダルに薄着ではダメですよ!夏でも薄手の上着が必要です。秋の紅葉シーズンはもうすでに寒いです。
北アルプスの上高地のようにマイカー規制のかかる山もあるので事前に調べておきましょう。ロープウェイを利用して登ることが出来る山もいくつかあります。
初心者が山にハマるために是非トライしてほしい場所が、中央アルプス・木曽駒ケ岳です。標高2956メートルの山ですが、中央アルプスでは最高峰です。駒ヶ岳ロープウェイを利用することにより標高2500メートルの地点まではラクラク♪空中散歩を楽しんだら山頂までは2時間ほどで登頂できます!
本来であれば重い登山装備で苦しい道のりを乗り越えてきた者だけが目にすることができる光景が、ロープウェイ一本で目の前に広がります。
ちなみにロープウェイのしらび平駅まではマイカーは入れません。黒川平からしらび平の区間は環境保全のためマイカー規制が敷かれています。専用の路線バスに乗り換えて向かいます。
千畳敷カールで紅葉トレッキングを楽しもう。
ロープウェイから降りてすぐ目の前に広がるのは「千畳敷カール(せんじょうじき)」と呼ばれる天空の庭園です。2万年ほど前に氷河の浸食によってできた広い椀状の谷で、畳を1000枚敷いたくらい広い!という意味合いで「千畳敷カール」と呼ばれています。カールを一周できる遊歩道が整備されていて、標高2600メートルの天空庭園を気軽にお散歩出来ます。
この広い谷で見られる紅葉が素晴らしく、シーズンには多くの登山客が押し寄せます。ロープウェイ待ち3時間なんて日も・・・!そうなると当然路線バスにも待ち時間が発生します。バスとロープウェイの待ち時間だけで半日つぶれたりします。例年ですと9月の下旬から10月の上旬にかけてが紅葉の見頃になりますが、この頃には路線バスもロープウェイも混雑必至と覚悟した方が良いでしょう。
混雑を避けて楽しみたいなら、夏休みシーズンと紅葉シーズンの週末と連休は避けなければなりません。しかしカールの紅葉は一見の価値ありです!バスは朝の5:00から動きますし、ロープウェイも6:00から運行します。早朝一番乗りなら待ち時間はありませんよ!
まとめ
紅葉トレッキングにはもってこいの贅沢すぎる場所・千畳敷カールですが、実はここに日本一高い場所に建つ「千畳敷ホテル」があります。繁忙期でも20000円台で宿泊できますので、昼は紅葉、夜は星空を眺めて過ごすのも良いですね!きっと忘れられないトレッキングの思い出になるでしょう。