秋の味覚の王様と言えば「松茸」ですよね!最近では輸入ものが多く出回っていますが、やはり国産物は香りが違います。「香り松茸、味しめじ」なんて言われますが、香りも味も最高級な松茸を思う存分味わいたいものですね。
秋の味覚といえば松茸
「山のダイヤ」とも言われる高級キノコ・松茸ですが、人工栽培が難しいため旬の時期が限られています。しかも短い!国産マツタケは早いところでは9月上旬から収穫が始まり、遅くも10月下旬には収穫時期は終わってしまいます。
毎年収穫量によって値段も変動します。夏から秋にかけての時期にどれだけ雨が降るか。また猛暑の年はあまり収穫量は期待できません。8月から9月にかけて気温が下がって雨が沢山降ってくれれば豊作を期待して良いでしょう。
松茸狩りを楽しむには?
むやみに山に入ればいいというものではありません。山にもちゃんと所有者がいます。「止め山」と表記され進入禁止の囲いがされているならば尚更です。我が家も毎年松茸を収穫しに山へ入りますが、所有者さんとの間にきちんと契約を結んでいます。そこを無断で荒らす輩は毎年いますね。法律に触れる事ですから、むやみによそ様の山には立ち入らないことです。
許可を得て入山する場合、必要以上に荒らさないように気を付けましょう。キノコはデリケートな菌類です。「菌」さえ良い状態で残せれば毎年同じ場所で収穫させてくれます。また松茸だけでなく、雑キノコも収穫できるのがうれしい。くれぐれも猛毒キノコを拾わないようにご注意を!山や植物に詳しい同伴者がいれば安心です。雑キノコは収穫できても、松茸を見つけるのは毎年同じ場所で収穫していても難しいですよ!
山には当然動物がいます。二ホンジカやカモシカ、リスや猿。イノシシやクマも生息しています。言ってみれば彼らのテリトリーです。人里に彼らが現れると大騒ぎして山へ追い返そうとしますよね。山へ我々が入るという事は彼らにしてみたら、そういう事なのです。せめて「クマよけの鈴」を鳴らして「ここにいますよ」というお知らせをして下さい。「クマ注意」などの看板があれば確実に猛獣の生息域です。立ち入らないようにして下さい。
一番安全かつ確実なのは観光の松茸狩りです。だいたい10000円~の松茸料理のコースと共に、松茸狩りを楽しませてくれます。
松茸!おすすめの食べ方は?
収穫したての松茸を「焼き松茸」にするのが一番好きです。大根おろしと醤油で頂くか、わさび醤油で頂きます。松茸はカサが開く前の「つぼみ」といわれる状態が一番うまいと言われます。香りは弱めです。カサが開いた松茸は香りも強く、松茸ご飯に最適です。焼きにしてしまうのもこのタイプです。
炊き込みご飯、茶わん蒸しは定番ですね!すき焼きにしても天ぷらにしても良いですが、我が家ではこれは豊作の年のメニューです。
松茸は軽く水洗いします。軽くです。表面に雑菌があるので軽く流してから絞ったふきんなどで汚れを落とします。秋に収穫した松茸を年末年始のごちそうに活用したいのであれば、2~3ヶ月の事ですから冷凍保存しておけば良いです。まず石づきの部分を削り落とします。切り落とすのでなく削ってください。もったいないですから。
軽く洗ってふきんで汚れを落とし、乾いたキッチンペーパーで巻いてラップで巻きます。1本ずつキャンディみたいにしておいて大きめのタッパーかジップロックに入れて冷凍庫へ。3ヶ月が目安です。それ以上は味も香りも落ちまくるのでもったいないの一言です。冷蔵する場合も同じ処理をして0度前後で保存しましょう。適切に処理をしてあれば1週間は大丈夫です。
松茸は包丁でカットするよりも手で割いた方が香りが良いです。
まとめ
松茸はアカマツなどの根元に自生しますが、条件がそろわないと生育しにくいデリケートなキノコです。近年では収穫できる場所が減少しつつあります。松くい虫の被害も各地で深刻なものになってきました。我が松茸山もアカマツがすでに何本も立ち枯れていて、対処もなかなか追いつきません。
このままいけば、ますます国産マツタケの価格が高騰する事になりそうですね。