「節分の日」といえば夕飯を作らずに済んで助かるぅ~と恵方巻(えほうまき)を買って帰ります。コンビニもスーパーも、節分の時期は多種多様な恵方巻が並びますよね。
恵方巻の由来とは?
もともとは江戸時代から明治にかけての大阪の花街が発祥と言われています。
花街で芸者遊びを楽しむ商人たちが、節分の日に芸遊びをしながら食べたんだとか。
または商家の風習であったものを芸妓さんたちがお座敷で行うようになったとか、諸説あるようです。
かつては「恵方巻」ではなく「丸かぶり」と呼ばれるものでした。
縁起の良い方角「恵方(えほう)」を向いて、商売繁盛や家内安全などの願い事を念じながら無言で一気に食べきると願いが叶うとされています。
現代もその部分は変わらずに受け継がれ、節分の日の夜には家族全員が一方向を向きながら無言で太巻きをほおばる・・・。今や節分の日の当たり前の光景となりました。
毎年の節分に当然のように登場するようになった恵方巻ですが、今日のように定着したのはつい最近の事です。
1988年、大手コンビニチェーンのセブンイレブンが火付け役です。商売繁盛してるところは目の付け所が違いますね!
「恵方巻」という名称も、実はこの時につけられたもの。
全国に向けて販売を開始するにあたり、ついた商品名が「丸かぶり寿司 恵方巻」というものでした。最初の販売からわずか2年で全国に広く知られるようになりました。
食べ方のルールはあるの?
一説には「目を閉じて食べる」とか、「笑いながら食べる」という説もあるようですが、恵方を向いて、無言で一気に食べる!というのが一般的なルールです。
恵方は毎年変わります。恵方巻が販売されている店頭などで「今年の恵方」もアピールされているので探してみましょう。
「恵方」とは神様のいらっしゃる方角です。よそ見をしてしまうとご利益を逃してしまうという事ですからご注意を!
恵方巻を食べている最中はおしゃべりしてはいけません。食べきるまで願い事を念じつつ言葉を発しない事でご利益を得ることが出来ます。途中で電話とか来客とか来ない事を祈りましょう。
太巻きって結構大きいですよね。一口サイズに切って食べたくなりますが、1本丸かじりがルールです。
まるごと1本をそのまま食べる事によって、商売繁盛や家内安全、幸福な運気を一気に頂く!という意味合いがあるんです。
途中で止めてしまうと運気が逃げるとか!
恵方巻を一気に完食して幸運を取り込めるよう、恵方巻を食べる前にはお腹を空かせておきましょう。お子様には細く巻いた恵方巻を用意してあげれば良いですね。
具材は決まってる?
恵方巻の具材は、もともとは七福神にちなんで商売繁盛・無病息災を願い、7種類の具材を巻いたものです。
基本形=かんぴょう・きゅうり・だし巻き卵・アナゴ・桜でんぶ・シイタケ煮
これらの具材=福を巻きずしにすることで、「福を巻き込む」という意味合いを持っていました。
近年ではスーパーの総菜売り場の恵方巻の種類が豊富で嬉しい限りです。
我が家ではマグロアボカド巻き、エビサラダ、海鮮サラダ、とんかつ巻きが人気です。
ここ数年では恵方巻に見立てたロールケーキが子供たちの心をわしづかみし、「もはや寿司ではない」ものまで参戦する始末。
このように具材は「これでなければ」という決まりはありません。具材の種類も7種類以下であったり、7種類以上であったりと様々です。
まとめ
恵方巻は「寿司」です。お寿司は「寿(ことぶき)を司(つかさど)る」食べ物として、昔から節目の時期や、行事などで食されてきました。いわば縁起物です。
お寿司であれば具材は好きなもので良いじゃない!というのが我が家のスタイルです。
お好きな具材で恵方巻を楽しんで、福を呼び込みましょう。