太陽光発電による収益事業が太陽光発電投資として注目を浴びました。
売電価格の高額化と買取義務化などの方向から一転し買取価格の低下へと政治に振り回された太陽光発電ですがアパートやマンションなどの集合住宅でも多く取り入られました。
投資としての太陽光発電事業について
太陽光発電は最初は一般家庭において発電した電気を一般家庭で消費して余剰分を電力会社に買い取ってもらう形から始まりました。
しかし、一部法改正から太陽光パネルを多く設置して発電した電気はその場で消費するのではなく、全て電力会社に売却出来るようになり、社会問題になるほど多くの発電事業者が休有地や山林、農地などを利用してメガソーラーに代表される大きな施設を建設しました。
行き過ぎた設置とその電力買取のコスト負担を一般電力消費者に転嫁している電力会社の方法が表面化し問題視され徐々に売電価格が下がってそういった大規模施設の許可も難しくなりました。
以前は広い土地を確保して太陽光パネルを設置する事でパネル工事費や土地の代金を差し引いても利回りが10%を超える事もあり人気となりました。
不動産投資と比べて入居率が無いので天候次第にはなりますがほぼ安定した収益が見込める事と決まった金額で電力会社が買い取るという契約が人気となり多くの参入者を生んだ投資となりました。
太陽光パネルを設置する場所としてアパートやマンションの屋上など有効活用がなされ不動産投資と非常に近い投資として行われました。
不動作業者の中でも太陽光パネルを設置するための安くて広い田舎の土地は人気となり数多くの発電事業者が生まれました。
不動産投資と太陽光発電事業について
不動産運営事業と太陽光発電事業は近いものがあり、この場所なら土地代が安いから採算が合いそうだとか、借地で設置するのか土地を購入するのかの違いやパネルの単価や工事費などといった要素はまさに不動産投資に近い考え方になります。
当時は太陽光パネルならば融資も通りやすく自分が所有している物件の屋上ならば地代は必要ありません。
全量買い取りを前提として不動産投資家も多く太陽光発電事業に取り組みました。
結果的に単価が高いうちに参入出来た人たちは不動産投資物件の利回りに太陽光発電の収益もプラスする事が出来、新築中古どちらでも良い結果になった物件が多いです。
不動産投資と今後の太陽光発電事業は?
不動産投資と今後の太陽光発電事業としては意味合いが変わってくるでしょう。
今までは純粋に売電で利益を上げて物件の収益の足しにしようという考え方でしたが電気の買取金額は徐々に低下し、最終的には一般家庭が購入する単価より低くなる事が予測されています。
既に太陽光単体での収益化は難しく、以前に許可を取って設置のタイミングを見計らっていた計画事業もなくなります。
今後は太陽光単体での発電施設ではなく、不動産投資物件や個人宅での電力消費のサポート的な意味合いとなり当初の太陽光発電の状態に戻ると思われます。
こういった中で各メーカーの太陽光パネルの単価も下がりイニシャルコストとしては昔とは比べ物にならない位低下しています。
ですので今後は不動産投資物件では太陽光パネルの設置によってエコをアピールしたり実際に電気代金がお得になるので入居しようという集客ツールに変化していくでしょう。
後に蓄電技術が発達すれば昼間の太陽光発電で貯めた電気を夜に使用して電気代金を非常に安く出来るようになるのもそう遠くないかも知れません。
まとめ
太陽光発電の様に不動産投資と組み合わせて更に収益アップを狙う方法は他にもあります。
入居者と防犯用に明り取りのために自動販売機の設置も多い手法です。
しかし、首都圏以外は入居者以外の購入が無く、早々に撤去される場合もあります。
他にも多いのがコインランドリーの併設になります。
学生が入居者に多い場合や、洗濯機を置くスペースが制限されている場合など重宝されます。
集合住宅の一階店舗部分で設置される場合や集合住宅のそばで営業される方が多く、入居者と近所の方から喜ばれます。
コインランドリーの運営も投資的に考えて行う事で利回りの改善が可能ですがイニシャルコストが高いことと運営費が掛かる事を考えると太陽光発電が優秀だったことが分かります。
やはりコインランドリーは別事業として考えた方が良いでしょう。