ここ数年、1月から2月にかけてがインフルエンザの流行のピークとなっているようです。予防接種は済ませていますか?予防接種を受けていても、いなくても、流行のピークと言われるこの時期は特に予防に専念したいものです。特に家庭に妊婦さんや乳幼児がいたら家族全員で予防に全力を注ぎましょう!
インフルエンザ流行!ピークはいつ頃?
その年によって若干のズレがあったり、予想もしていなかった時期に流行したりするインフルエンザですが、ここ何年かは1月から2月にかけて流行のピークを迎えています。
テレビのニュースで「インフルエンザ警報」が発令されても実感はないのですが、娘の学校で流行りだすと「来たな!」と思います。
「●●君がインフルエンザで休んだ」と聞いた翌日からは、おもしろいくらいバタバタと欠席者が続出し、学級閉鎖まで「あっ」という間です。都会でインフルエンザ警報が発令されたあたりにディズニーランドへ出かけていた子が第一号だと聞いた時は、なんとわかりやすい!と感心しました。
流行の時期に人の集まる場所へ出かけるのならば、相応の予防対策と覚悟が必要ですね。
地域によってインフルエンザの流行には多少のズレが生じますが、大差はありません。2~3年ほど前にはインフルエンザA型のピークが過ぎてやれやれと思ったころ、B型がいきなりピークを迎えて衝撃を受けたことがあります。
一度流行りだしたら爆発的に感染者が増える「インフルエンザ」。
特に免疫力が低下している時に感染すると、重症化する恐れがあるので気をつけたいところです。
妊婦さんの感染は要注意!
昨年の冬は妹が妊婦だったため、病気を持ち込まないように家族全員が細心の注意を払っていました。高齢出産だったんで余計に気を遣いましたね。
女性の身体は妊娠中は免疫力が低下しています。お腹の赤ちゃんを「異物」と認識させないために、あえて免疫力を下げている状態です。そういうシステムなんです。当然、病気に対する抵抗力も低下しています。そのため妊婦さんがインフルエンザに感染すると重症化する恐れがあります。
普通の状態でインフルエンザに感染した場合、38~40℃の高熱・悪寒・頭痛・背中や四肢の痛み・関節痛・全身の倦怠感・鼻水やのどの痛み・・・これらの症状に襲われます。妊娠中は免疫力も抵抗力も体力も低下しているため、これらの症状がかなりきついものとなります。
妊娠28週以降になると特に重症化の可能性が高まります。集中治療室を必要とする確率は一般の患者さんの10倍というのだから、どれだけ注意が必要かがわかります。
お腹の赤ちゃんへの影響が一番の心配だと思いますが、インフルエンザ感染だけに関しては、胎児への明確な悪影響の報告はほとんどありません。抗インフルエンザ薬も胎児への影響は認められず、安全性は高いと証明されています。
薬の服用によって子供になにかあったらという気持ちは解ります。しかし、服用せずにインフルエンザを重症化させてしまう方が胎児には危険なんです。
お薬に関しての心配事は、納得いくまでかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。
妊婦さんは十分な予防を!
インフルエンザの予防として一番有効なのは、やはり予防接種でしょう。
ウイルスに「感染しない」わけではなく「重症化を防ぐ」ためのワクチンです。ワクチンを接種済みか否かでは、症状の出方が全く違いますよね。
妊婦さんでもワクチン接種は可能です。胎児に影響を与えるものではないという認識なので、妊婦さんでも接種する事ができます。
インフルエンザワクチンには優先順位が決められています。知ってましたか?
医療従事者が最優先に定められていて、次に妊婦さんと基礎疾患のある人・乳幼児・一歳未満の小児を持つ親・高齢者・小中学生の順番です。
妊婦さんは優先接種者の上位に位置しているくらいですから、接種に対して恐怖心を抱く必要はありません。
予防接種のメリットは妊婦さんのインフルエンザ重症化の予防だけでなく、胎児にも抗体ができる事がわかっています。
妊婦さんも、その家族も全員インフルエンザシーズン前には予防接種を受けることが理想的です。もし家族に感染者が出た場合、接触は最小限にしましょう。
不要な外出や、人の多い場所へ近づくことは控えましょう。インフルエンザが流行りだしたなんて話が出たら、人混みには近寄らない事です。
マスクの着用・うがい・手洗いと、出来る限りの予防で母体と赤ちゃんを守りましょう。
まとめ
質の良い睡眠をとる事で身体の免疫力は上がります。妊婦さんは特にしっかりと睡眠をとりましょう。そうする事によって免疫力があがり、インフルエンザに感染するリスクは減らせますよ!
予防接種を済ませていても、油断せずに流行時期を乗り切りましょう!