冬になると風邪のウィルスやインフルエンザウィルスが猛威をふるい世間を騒がせます。しかし冬に気を付けなければならないウィルスはまだまだたくさんあります!溶連菌やRSウィルス、ロタウィルス、特に活動が活発なのが「ノロウィルス」です。
冬に活発なノロウィルスに注意!
一口に「風邪」といっても実はそれぞれに名のあるウィルスであったりします。咳や鼻水、発熱、のどの痛みなどそれぞれに引き起こす症状に違いが出ます。
「風邪かな?」と思ったら、RSウィルスだったり溶連菌感染症だったり・・・。
風邪に見られる一般的な症状ではない場合は要注意です。おう吐、腹痛、下痢、発熱といった症状がみられたら「ノロウィルス」を疑いましょう。
冬になると活発になるウィルスの代表と言われる「ノロウィルス」ですが、毎年11月ごろから増えだして1月には流行のピークを迎えます。
ウィルスに汚染されたカキなどから感染するというのはよく知られた話ですが、感染経路がはっきりしない発症もあるので要注意です。
身近で発症したら要注意!とにかく感染力が強いのもノロウィルスの特徴です。飛沫・空気・接触でも感染しますが、非常に小さいウィルスのため爪の中や手のしわの中などに入りこんで経口感染を引き起こしやすい病気です。少量のウィルスでも下痢や嘔吐を引き起こします。
非常に強力で感染能力の強いノロウイルスは「遺伝型」のウィルスが存在するため、過去に感染歴があっても免疫がつかず何度でも感染します。
ウィルス感染の場所の7割は飲食店と言われています。飲食するところ、不特定多数の人が集まる場所ほど感染の危険性がアップします。
感染者の看病によって二次感染してしまうケースも多いです。特に子供が感染したご家庭ではお母さんは付きっきりですよね。注意していても感染力の強いウィルスに知らぬ間に冒されていたりします。
ノロウィルスの症状は?
主な症状としては、おう吐・下痢・発熱・腹痛・胃痛・頭痛と幅広い症状です。初期に微熱が出ますが、いきなりつらい症状に襲われる事がほとんどです。ただ、発熱しても高熱にはあまりなりません。お腹がチクチク痛む・我慢できない吐き気、不快感、痛み・・・。吐き気が治まったら下痢の症状が続きます。
普段から体力もある健康な大人なら比較的軽い症状で終わることもあり、1日~2日我慢すれば自然に回復していきます。感染しても発症しない場合もあります。
ただ免疫力の弱い高齢者や子供の場合は重い症状が出たり長引く事があります。大量の体液を消失させて脱水症状を引き起こし、重篤化する事があるので脱水対策はしっかりしましょう!
ノロウィルス予防するには?
空気が乾燥してウィルスが活発化する冬は、除菌アイテムを取りそろえましょう。ノロはなかなか手ごわくて、85度以上で1分間加熱、もしくは塩素系の消毒が有効です。
予防の基本は徹底した手洗いです。爪の間、手のしわに入りこむウィルスですから除菌効果のある洗剤で念入りに洗いましょう。トイレのあと、調理の前は2度洗いが理想です。水を止める前に蛇口回りも消毒洗浄し、最後にもう一度手を洗って水を止めましょう。
家の中をこまめに消毒するのも有効です。特にトイレはウィルスが最も検出されるところです。便座やカバーはもちろんのこと、ペーパーホルダーなどの周辺設備まできっちり消毒しましょう。
家族で共有するもの、例えばリモコンやドアノブ、調理器具、階段の手すりなど思いつくものは全て除菌しましょう。大げさなと思うかもしれません。しかしそのくらいしないとノロウィルスは防げません。
風邪やインフルエンザへの予防と同じく、マスクは手放さない方が良いでしょう。外出から帰ったら、手洗いとうがいはしっかりやりましょう!
まとめ
ノロウィルスに感染したら1日~2日の潜伏期間を経て発症します。早い人では6~10時間で発症するというから驚きです。この潜伏期間の間は感染に気付きませんから、活発に動き回って感染を拡大させてしまいます。
自分自身が健康で、重篤になった経験がないとなかなか徹底した予防線は張れないかもしれません。しかし自分から免疫力のない人に感染して重篤になってしまったら?自分だけの問題で済まないのが感染性ウィルスの怖いところです。
周りの人を守るためにもウィルス感染の予防をしましょう。