風邪が流行り出してきました。小学校の娘のクラスでは30人にも満たないクラスなのに、すでに7名の欠席者が出たとか。うがい・手洗い・マスクばっちりでもやはりビクビクしてしまいます。鼻水をすする音が聞こえるたびに「風邪!?薬飲んだら!?」とオロオロしています。
風邪は最初が肝心!
鼻やのどに違和感を感じたら「風邪かな!?」といつも思います。鼻やのどの「上気道(じょうきどう)」が急性の炎症を起こす状態が、一般的に「風邪」と診断される症状です。
「風邪はひき始めが肝心!」とCMでも言っていましたが、風邪は初期段階であれば市販の薬で十分治せる病気なんです。
「熱もないし大丈夫」なんて言って無理をして更にこじらせてしまう人がいますが、無理をしても良い事はありません。治りは遅くなるうえ、症状も重くなります。周りの人にも迷惑が掛かりますから、症状が重くなる前にしっかり治しましょう。
風邪かな?という時期が一番大切です。とにかく体力を落とさないよう、栄養のある食事を摂り身体を温めましょう。血流を良くすれば白血球の活動が活発になって免疫力が上がります。
風邪の症状である「くしゃみ・鼻水」などの症状が出てきたら、身体の免疫システムがウイルスに対抗して戦っている証拠です。この免疫システムの要となっているのが白血球なんです。
風邪の初期段階では身体に優しい漢方薬も、市販のお薬もよく効きます。「風邪かな?」の段階のうちに対処しましょう。生姜湯や葛根湯など身体を温める作用のある飲み物で体温を上げるだけでも効果はあります。
苦しい!鼻づまり解消法は?
娘は風邪をひくと、主に「鼻づまり」の症状に悩まされています。赤ん坊の頃は鼻をグズグズしているところを吸ってやったものですが、あれ難しいんです。鼻が小さいから両方の穴を吸い上げてしまって泣かせた覚えがあります。今は「鼻吸い器」なんてあるんですね。うらやましい限りです。
風邪の初期症状をうっかり見逃してしまうと、夜なかなか寝付けないほどの「鼻づまり」と戦う事になります。鼻をかんだ後しばらくは良いですが、ほんの数分でまた詰まってしまいます。
自分なら我慢はできますが、さすがに子供のそんな状態を見ているのはシンドイですよね。さすがに小学生になった今、「吸ってやろうか」と言ってみれば断固拒否されます。
鼻詰まりは鼻の粘膜が炎症を起こすことによって起こります。鼻詰まりを解消するためには炎症を抑えなければなりません。しかしすぐに抑えられるものではないですよね。
そこで、眠りに入るまでの短時間鼻詰まりを抑える方法を色々調べてみました。
「首の後ろを温める」…首の後ろに「大椎(だいつい)」というツボがあります。肩こりにも効きますが、風邪にも効くツボです。鼻詰まりを解消したい場合は温めてあげましょう。ネックウォーマーをしたまま寝るのも効果的です。
「脇にペットボトル」…500mlのペットボトルを詰まっている鼻と反対の脇の下に挟み込むと鼻が通ります。脇にある交感神経を刺激することによって鼻の血管が収縮して鼻詰まりが解消されます。
娘が一番感激していたのが、①息を深く吸う→②吐く息がなくなるまでゆっくり吐き切る→③息を止めて鼻をつまむ→④頭を上下にゆっくり動かす。上を見て下を向くまで2秒くらい→⑤苦しくなったらやめる→鼻づまり解消!
蒸しタオルで鼻を温めるのも効果的です。鼻が通ったらすぐに寝ましょう!
口呼吸のデメリット。
鼻が詰まっていると、どうしても口呼吸になってしまいますよね。眠っている間に口呼吸していたとか、起きていても気づけば口呼吸になっていたとか…。鼻が詰まってなくても口呼吸が癖になっている人もいます。実は「口呼吸」にはデメリットがたくさんあります。
口呼吸をしていると口の中が乾燥します。ジョギングの時に苦しくなって口呼吸になりますが、口の中は唾液が分泌されず、乾いてネバつきが感じられます。「ドライマウス」と呼ばれる状態ですね。ここで大切なのは「唾液」です。唾液には口の中を潤して虫歯菌などの雑菌の繁殖を抑える働きがあります。
口呼吸によって「唾液」の分泌が悪くなると虫歯の原因になり、口臭の原因にもなります。
口を開ける口呼吸によって上気道の喉の部分が圧迫され、いびきや睡眠障害を引き起こします。上気道が圧迫されることで呼吸が苦しくなり、身体が危険を感じることで「いびき」が発生します。口呼吸はいびきの原因でもあり、さらには睡眠障害につながります。
以前いびきのひどい同僚がいて、一つ部屋で雑魚寝したのですが彼女以外全員が眠れませんでした。誰かが「濡れタオルかぶせたらいいんじゃない?」とつぶやいたのが忘れられません。
口呼吸でいると風邪などのウイルスや細菌を直接体内に取り込むことになります。鼻よりも口の方が空気中に浮遊するウイルスや細菌類を奥まで吸い込みやすいのです。そう考えただけでイヤになりますよね。常に口呼吸の人は、他の人より病気になりやすいはずです。
気づけば口呼吸をしているという人は、鼻呼吸にシフトすることをおすすめします。
まとめ
鼻詰まりから口呼吸になりがちですが、子供は特に口呼吸が癖になって定着しないよう気を付けてあげましょう。風邪だけでなく花粉症であったり鼻炎が原因であったりしますが、口周りの筋力が弱かったり歯並びが悪くて口が閉じないのも原因になります。
口周りのエクササイズをしたり意識的に口を閉じることを心がけて、病原菌もシャットアウトしましょう。