インフルエンザが猛威をふるう時期になりましたね。この時期は学校から帰ってきた娘に毎日「本日の欠席者」を確認しています。2日以上休んでいる子の周りがバタバタと休みだしたら「とうとう来たか」と迎撃態勢に入ります。
家族のインフルエンザ感染!感染経路は?
万全の予防態勢でいたにもかかわらず、インフルエンザを発症してしまう事は当然あります。インフルエンザの予防接種をしていても感染はします。インフルエンザ発症時の苦しさを考えれば、予防接種はしておいて損はありません。
…接種ワクチンの型と実際に流行したインフルエンザの型が違うと損した気分にはなりますけどね。
家庭の中で感染者が出た場合。子供のいる家庭では、だいたい子供が持ち帰ってくるものです。集団生活していると、どうしても感染しやすいですよね。我が娘はクラスで一人でも風邪で休んだりすると、すぐにマスクを装着します。その日から春までがマスク装着期間です。休み時間のたびに手洗い・うがいをします。ちょっと神経質なのかもしれません…。それでも感染するんですよね。
家庭内でインフルエンザ患者が出たら、まず他の家族に感染しないように対処しなければなりません。発症の前日から発症後1週間は感染期間です。発症の直前から発症後3日までが一番感染力が強い時期なので、我が家では完全隔離します。接触するのは看病する人間一人のみ。感染期間が過ぎるまでは誰もそばへは寄せません。
インフルエンザの潜伏期間は1日~3日あります。感染者が発症する前の3日間の間に接触があった場合は、自分自身も感染源にならないようにマスクは必須アイテムです。手洗い・うがい・除菌で警戒しましょう。
インフルエンザの感染経路は大きく二つです。
「飛沫感染」…咳やくしゃみ直撃型。飛沫感染が最も多い感染経路です。
「接触感染」…ウイルスの付着した手で目・口・鼻に触れ、粘膜から感染する。
冬は特に空気が乾燥してウイルスが飛散しやすく、気温が低いため身体の抵抗力が低下しがちです。そのため、インフルエンザをはじめとするウイルスが猛威を振るいます。
家庭内感染は防げる?
学校や職場でウイルスが流行していても、家庭内には持ち込みたくはないですよね!それでも持ち込んでしまった場合は、優しく看病してあげてほしいものです。「大丈夫?」という一言だけで心強いものです。
家庭内感染は防げない事ではありません。
しかしまず家族に感染者が出た場合、他の家族もすでに感染している可能性は高いのです。そこは1日~3日で答えが出ますので覚悟はしておきつつ予防もしっかりとしておきましょう。
早急に医療機関を受診することは当然です。発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を服用すれば、発熱期間は短縮されてウイルスの排出量も減少します。治療が早ければ早いほど人に感染させるリスクは減少します。
感染者が出たら生活空間は分ける事が望ましいですが、なかなかそういうわけにもいかないものです。患者も家族も一家全員マスクは外さない事!感染者の咳・鼻水・唾液の飛散を防ぐのに、これほど効果的なものはありません。
部屋の換気はこまめに行い、内部の空気を排出しましょう。部屋の真ん中を風が通るように窓を開け、換気扇やサーキュレーターを使って空気の入れ替えをしましょう。1~2時間に一回は換気が必要です。インフルエンザ感染者が室内にいる場合、ウイルスが部屋の中をフワフワ漂っています。2~3時間はフワフワしてるといいますから、部屋の換気は重要です。
加湿器を使って部屋の湿度を上げましょう。ウイルスは湿度50%以下だと活性化してしまいます。かといって湿度を上げすぎるとカビやダニの原因となり、アレルギー体質の人には良くありません。湿度を上げても温度が低いとウイルスは死滅しません。
湿度は50%~60%、室温は18度~20度が健康維持にはちょうど良いとされています。体感では温度・湿度の調整って難しいですよね。温湿度計を使って上手に調節しましょう。
患者が使用した後のトイレ、ドアノブ、手すりなどはアルコール除菌して接触感染を防ぎましょう。
看病するなら?
家族に感染者が出た場合、隔離だけしておくというわけには当然いきません。看病が必要です。しかし皆でやたら様子を見に行ったり、看病にあたっていたりしては家庭内感染のリスクが上がります。心配な気持ちは解りますが看病役は「一人」に決めて、家族全員で感染予防を徹底して行いましょう。
出来る限り他の家族とは隔離して看病しましょう。にぎやかな声が聞こえれば患者も落ち着きません。看病にあたる時には手袋を装着することをおすすめします。患者の汗や鼻水、症状によってはおう吐する事もあります。これらを直接触れてしまうと接触感染のおそれがあるのでマスク同様手袋もしておきましょう。看病を終えるごとにマスクと手袋はビニール袋に密閉して捨ててください。患者との接触後はマスクにも手袋にもウイルスはは付着しています。
患者の洗濯物はビニール袋に入れて洗濯機まで運びましょう。汚物がついていなければ他の洗濯物と一緒に洗ってしまって構いません。
鼻をかんだティッシュは専用のビニール袋に入れて密閉しておきましょう。ウイルスの塊です。蓋つきのごみ箱があればなお良いです。
患者の部屋から出たら、うがいと手洗いをしてアルコール除菌もしておきましょう。除菌シートで服の表面を拭いたり、出入りのたびに着替えることも効果的です。目の粘膜にもウイルスは付着するので、顔も洗いましょう。
小さな子供がかかった場合は、寂しがったりして可哀そうですが出来る限り接触する時間は短くしましょう。お母さんが妊婦さんの場合はハイリスクです!看病には妊婦さん以外の家族があたりましょう。
まとめ
自分が普段から健康体である場合、インフルエンザなどのウイルスに感染してもさほど深刻にはとらえませんよね。しかし、高齢者や乳幼児にとっては命にかかわる重大な疾患であったりします。
マスクしてるとメガネ曇るんだよねとゴホゴホしながらマスクもしない知り合いがいましたが、ひねってやりたくなりますね。自分だけでは済まないのが感染性の病気です。予防を心がけ、感染したら周りにうつさないよう早めの対処を心がけましょう。