近年の御朱印ブームには目を見張るものがありますが、ハマりだすと必ず「七福神めぐり」なるものに行き当たります。もしくは、七福神めぐりから御朱印収集を始められた人もいるでしょう。通常の御朱印とは別に七福神めぐりの御朱印が存在します。
寺の町・飯山
信州で七福神めぐりをしようと思ったら、まずここは行きたいところ。
「信州の小京都」と呼ばれ、文豪・島崎藤村が「雪国の小京都」と呼んだお寺の多い町・飯山市。江戸時代から続くという寺町文化がとても大切に受け継がれています。自然がとても豊かな場所で秋の紅葉は定評があります。奥信濃の自然と由緒あるお寺を満喫しましょう。
ちなみにこの寺の町に「マウスコンピュータ飯山工場」があることもよく知られています。飯山市へのふるさと納税の返礼品としてマウスコンピュータのパソコンがもらえる!と大人気です。一時総務省の通達からパソコンやタブレットは返礼品としては控えていましたが、2016年に復活しています。
飯山散策で寺めぐり!
飯山の七福神はぶらりとお散歩がてら回ることが出来ます。ただ「寺の町」と言われるだけあって七福神以外でも立ち寄りたいお寺がたくさん!市内には20余りの寺社が点在します。
「寺めぐり遊歩道」をたどれば標識もあるので迷うことなく市内のお寺めぐりを楽しめます。紅葉が素晴らしいと言われる飯山の中でも特にお庭と紅葉が美しいのが「称念寺」。七福神の一柱・布袋様をまつる「忠恩寺」は本堂内部の「龍の天井絵」が見事です!
時間に余裕があれば、ぜひ端から端までお参りしてみて下さい。
七福神めぐりで福を呼び込もう
全国各所にある「七福神めぐり」ですが、江戸時代からある風習です。元々は「松の内」つまりお正月飾りを飾っておく元旦から15日までの期間にめぐるのが良いとされていました。現在では通年受け入れて下さる場所が多く、飯山の七福神めぐりも通年参拝可能です。
恵比須 大黒天 毘沙門天 弁財天 寿老人 福禄寿 布袋尊 の七柱の神様を福徳の神様として信仰するものですが、地域によっては達磨様や吉祥天を加えて 八柱とするところもあります。
七福神といえば宝船に乗り込まれた七柱の神様の姿を思い浮かべますが、商売繁盛・人望福徳・不老長寿・結婚安産・勤労勉学・勇気授福・愛敬富財の福を授けて下さる「縁起物」として知られます。
飯山では七福神を巡って色紙に御朱印を頂き、「いいやま七福神色紙」を完成させることができます。ご利益ありそうですね!
七福神めぐり用の色紙は各寺社で購入できますが、販売していない寺社もあります。飯山駅の観光案内所か、伝統産業会館、愛宕神社へ行く途中にあるお休み処奥信濃さんでも購入できます。金額は600円。完成品の販売もありますが、これはもう最後の手段です。やはり自分の足でお参りしてこそのご利益でしょう。ちなみに完成品は2000円です。
色紙を入手したら、各寺社での御朱印押印代は100円ずつの奉納となります。
順調に回れば2時間ほどで七福神は回れてしまいますが、他の神社仏閣を素通りするのももったいないので若干時間の余裕は見ておいた方が良いでしょう。
御朱印の受付時間は午前9時から午後4時です。受付時間内であっても法事等で住職様がご不在の時もあります。一度お彼岸の時期に七福神をめぐってしまい寂しい思いをした事がありますが、運が良ければお留守を預かるおばあさまに素晴らしい墨書きを頂けたりします。
完全にお留守であった場合は、しっかり参拝を済ませてから飯山駅観光案内所へ向かいましょう。そこで代理押印を頂けます。御朱印帳への記帳は対応してもらえませんのでまた次の機会を待ちましょう!
まとめ
七福神めぐりの御朱印ももちろんですが、市内のお寺や神社で旅の記念スタンプを集めて回ることもできます。和紙で作られたスタンプカードに10カ所以上のスタンプを集められたら飯山駅の観光案内所、産業会館、お休み処奥信濃さんまで!雪国の小京都を旅した記念に「極楽浄土ゆきのきっぷ」をもらえますよ!