年末が近づいてきましたね。クリスマスや年越しの準備など忙しくなってきますが、お歳暮の準備は大丈夫ですか?贈ったり贈られたりの「お歳暮」は昔からあるものですが、毎年「これでいいのかな」なんて不安になる事もしばしば・・・。マナーとか気になりませんか?
お歳暮のマナーは大丈夫?
「お歳暮」はお正月の祖先の霊をお迎えする「御霊祭り」のお供え物を本家へ持ち寄ったのが始まりとされていますが、今では日ごろお世話になっている方々への一年間の感謝の気持ちとしてギフトを贈るという習慣になっています。
毎年お世話になった方への感謝の気持ちとして贈っているお歳暮ですが、その年限りではなく毎年続けて贈るのがマナーです。「今年一年お世話になりました」だけではなく「今後も末永くお付き合い下さいませ」という意味もあるんです。今年初めてお歳暮を贈りたい相手ができた場合、末永いお付き合いをしていけるのか、その辺もよく考慮された方が良いでしょう。毎年のギフトになるので「もう止めたい」と自分から止めることはマナー違反です。
「お歳暮」という名目ではなく、「お礼」として差し障りないものを贈りましょう。
お中元は「上半期の感謝」を込めて。お歳暮は「一年分の感謝の意」であるため、お中元よりも重く考えられます。お中元もお歳暮も送るのはちょっと・・・という場合はお歳暮だけにしましょう。
お中元を贈ってお歳暮は贈らないというのは、やはりマナー違反です。
この時期になるとデパートの催事場などでお歳暮の特設コーナーが設けられたりして、毎年そこで用立てるという人も多いのでは?特設コーナーであれば贈る品に間違いはないと思いますが、品物によってはマナー違反になってしまいます。
靴下、スリッパ、靴といった履き物類は「踏みつける」という意味を持つため目上の方に贈ると失礼にあたります。
ハサミや包丁等の刃物類は「縁を切る」という意味を持ちます。これと同意でハンカチも避けた方が良いでしょう。ハンカチは「てきれ」とも呼ばれます。これが「手切れ」に通じることから贈答品には向きません。
お歳暮を送る相手は?
お歳暮はいわば「感謝の心」です。感謝を伝えたい人に贈りましょう。
一般的には、離れて暮らしているご両親や兄弟、親戚に。勤め先でお世話になっている上司に。新婚さんなら仲人や媒酌人には3年は贈り続けるのがマナーであるようです。
お相手が公務員の場合は贈り物は控えましょう。倫理規定によって贈答品の受け取りは禁じられています。
企業によっては贈答品の受け取りを禁じている企業もありますので自社はもちろん、取引先の規約についても確認をしましょう。
贈られる側としては特にお返しの必要はありませんが、頂いたら速やかにお礼の気持ちを伝えましょう。電話か手紙でも良いです。
それだけではちょっと・・・というのであれば、同額程度のお品をお歳暮としてお返ししても良いでしょう。
お歳暮の金額は?
贈るお相手とのお付き合いの度合いで変わりますが、3000円から5000円程度です。特にお世話になったからと10000円のギフトを贈るのももちろん有りです。
ただあまり高額なお品になると、自分自身にもお相手の方にも負担となるのでほどほどにしておきましょう。
まとめ
お歳暮は季節のご挨拶です。地域によって若干の差異はあるかもしれませんが、贈るタイミングを外さないようにしましょう。12月初旬から12月31日までとされていますが、20日位を目安にした方が良いでしょう。
ただ、お正月用の生ものを贈る場合は年末に近い方が喜ばれます。