寒い冬に公園で元気に遊ぶ姿には見習うべきものがありますよね。小さな赤ちゃんを連れたお母さんが上の子に付き合って公園にいる姿も見られます。寒い中、頑張るお母さんには本当に感心します。
赤ちゃんのおさんぽ
出産後1ヵ月くらいは家の中で身体を休めていても大事にしてもらえましたが、さすがに1ヵ月を過ぎると「いい加減家のことを色々やりなさいよ」という目に変わってきます。「外出したいな。しなければ!」という感覚になってきます。
赤ちゃんも生後1ヵ月は外出はできません。1ヵ月検診が初めてのお出かけになります。検診で問題がないと診断されたら少しづつお出かけしてみましょう。まずは家の周りから始めて、少しづつ時間と距離を延ばしていきましょう。生後2~3ヵ月の頃からは一日30分のおさんぽが推奨されています。ただお母さんも忙しいので、毎日でなくとも大丈夫です。
お散歩によるメリットは多々あります。時間を決めてお散歩することで赤ちゃんの体内時計が調整され、昼の明るさを体感することで昼夜の区別がつくようになります。
外の空気に触れることで呼吸や皮膚に抵抗力がつきます。だからといって最初から長い時間外気にさらしてはいけません。少しづつ慣らしていきましょう。特に冬の冷たい空気は呼吸器を強くするんだとか。
外に出ることによって様々な刺激があります。花が咲いていたり、鳥が飛んでいたり、ご近所の人に話しかけられたり。一つ一つを赤ちゃんと「お花きれいだね」「鳥さんかわいいね」というように語りかけることで、親子の絆が深くなります。初めてのものを見たり聞いたりすることで赤ちゃんは好奇心を刺激され、心と身体を成長させます。
ご近所の方と顔なじみになっておけば、今後の「見守り」にも大きく役立ちます。
おさんぽ・冬は行かなくても良い?
毎日おさんぽに行かなくてはいけないわけではありません。お天気の良い、暖かい日があれば数分だけでも赤ちゃんとお散歩に出てみましょう。
冬の寒い時期は、お昼過ぎがお散歩に適しています。午後1~3時頃が一番暖かくなる時間帯です。外出時間を短くして午前と午後に分けても良いですね。
その日のお天気や気温、赤ちゃんのご機嫌や体調で判断しましょう。無理をして出かける必要はありませんが、お母さんと赤ちゃんの気分転換になるようなら数分でも出かけてみましょう。
寒い時期は風邪やインフルエンザの感染が心配です。公園や児童センターなど子供もお母さんもお友達作りには最適な場所ですが、感染症が流行っている時期に人が集まる場所に近づくのはやめましょう。特にお母さんからもらった免疫の切れる4~6ヵ月以降は注意が必要です。
家の近所から少しづつお散歩の距離を延ばし始めたら、できるだけ抱っこ紐やベビーカーを使いましょう。短い距離や短い時間なら抱っこでも良いでしょうが、いざという時に両手がふさがっているのは危険です。
私は「ベビースリング」ばかり使っていました。使い方さえ覚えてしまえばとても安定して子供を抱いていられる上に、しっかり顔を見てあげられます。フリースの小さな毛布でくるみながら抱いていると子供もこちらも温かいです。
防寒対策はこれ!
冬のお散歩は防寒対策をしっかりしましょう。赤ちゃんは自分で体温の調節ができません。重ね着しすぎて逆に暑くなってしまっても汗が冷えて風邪をひいてしまいます。部屋着に厚手の上着を一枚足すくらいで大丈夫。ダウンやキルティング素材の物は風を通さないのでおススメです。靴下と帽子、手袋も忘れずに。
ベビーカーであれば、温かいブランケットを一枚持ちましょう。最近では「フットマフ」「ダウンスリーピング」という商品が人気です。ベビーカーに取り付ける事ができ、赤ちゃんをつま先からすっぽりガードしてくれます。
冷たい空気は赤ちゃんの肌から潤いを奪っていきます。保湿クリームで潤いを保ってあげましょう。
帰宅したらうがいと手洗いをしましょう。赤ちゃんにはうがいの代わりに水分をとらせてあげましょう。手洗いの代わりにホットタオルで手首まで丁寧に拭いてあげましょう。
まとめ
寒いから家にいたい。でもずっと家に子供と二人だと育児疲れしてしまうお母さんもいます。子供と二人だけならまだしも、お姑さんや小姑さんがいたりすると何だかんだ口実つけて出かけたいですよね。それはもう出かけたいです。子供の首が座ってからは子供と二人で毎日ドライブへ出かけていた記憶があります。外に出ることは子供のためでもありますが、お母さんの心のためでもあるんです。
子供はすぐに大きくなってお母さんをほったらかして勝手に遊びに行ってしまいます。一緒に遊んで楽しむことができる短い「赤ちゃん」の時間を十二分に楽しみましょう。