例年だとノロウイルスの流行は12月から1月がピーク!これを無事に乗り越えてもすぐにロタウイルスが待ち構えています!冬の胃腸炎を予防するために何をすれば良いのか?しっかり予防して健康な冬を過ごしましょう。
ノロウイルスとロタウイルス・どう違う?
晩秋から冬にかけてノロが。冬から春にかけてロタが。まるでバトンリレーのように流行します。「感染性胃腸炎」と呼ばれるのはこの両者が代表的なものです。
どちらも腹痛・おう吐・下痢・発熱といったツライ症状を引き起こし、著しく体力を消耗するつらい病気です。
11月から2月、長ければ3月までノロが猛威を振るう年もあります。2月から4月にかけてロタウイルスの感染が拡大するため、下手をすれば胃腸炎に始まり胃腸炎で終わる冬なんて悲惨なことにもなりかねません。
ノロウイルスもロタウイルスもおう吐や下痢を主な症状とする胃腸炎を引き起こします。
11月頃から患者数が増加していく「ノロウイルス」は、子供から高齢者まで幅広い年齢層で感染します。
24~48時間の潜伏期間ののち、突然のおう吐から始まります。毎年冬になると「教室で突然友達が吐いた!」という報告を娘から受けますが、ノロウイルス流行の始まりです。
ノロの場合、半日くらいで吐き気は収まります。腹痛や下痢の症状が現れますが重症化することはほとんどなく、3日も経てば症状は改善します。
発熱もありますが、38℃を超えることはありません。普段から健康体であれば、重症化する事はないと言って良いでしょう。
ただ高齢者には注意が必要です。
一方「ロタウイルス」は2月頃から患者数が増え始めますが、乳幼児が主な患者になります。
24~72時間の潜伏期間を経て、こちらも突然のおう吐で始まりますが、下痢も同時進行します。この便が白いので「乳児白色下痢症」という別名がついています。便を見れば一目瞭然なんですね。
白い便は3日から一週間ほど続き、発熱も38℃以上が続きます。ノロウイルスよりもつらいのは体の具合を上手に伝えられない乳幼児が主な患者となる点ですね。見守る親にしてみてもつらい期間となります。
ノロよりも症状の改善に時間がかかり、おう吐や下痢のために脱水症状を起こしやすいので看病する人は注意が必要です。
・皮膚の乾燥 ・おむつのチェック(排尿があるか) ・顔色に異常はないか
脱水症状に陥っていると判断したら、すぐに病院へ連れていきましょう。
ノロと違ってロタウイルスは大人に感染することは稀です。5歳までにほとんどの子供が感染する病気なので、体に抗体ができているんですね。子供の頃に感染の経験があれば、大人になってから感染することはありません。
ただし、別の型のロタウイルスには感染しますが重症化することはありません。
ノロウイルスとロタウイルス・治療法は?
「ノロウイルス」に関しては、これといった特効薬はありません。病院で受診しても症状を和らげる「対症療法」が主な治療になります。
発熱・腹痛・おう吐・下痢の症状をやわらげ、ウイルスが体外に排出されるのを待ちます。ウイルスの排出を促すためと脱水症状を起こさないために水分補給はとても重要です。経口補水液やスポーツドリンクでこまめに水分を補給しましょう。
「ロタウイルス」にも特効薬はありません。ノロと同じく、症状を緩和させながら水分補給を十分にし、安静にしている他はありません。
ノロと違って症状が長く続きます。また、大人に比べて体力もなく身体も出来上がっていない乳幼児の間で主に発症するため、重症化しやすいんです。
脱水症状を起こしたり、脳炎・脳症などの合併症を起こす恐れがあります。水分が取れず、尿も排出されていないようなら迷わず病院へ!
病中の水分補給に経口補水液やスポーツドリンクが最適とされるのには理由があります。
単純に水で水分のみを補給すると体内の塩分が薄まります。そのうえ下痢などの症状であれば体外に水分と塩分が排出され続け、ますます体内の塩分は薄くなり喉が渇いて、また水を飲む…。さらに身体の塩分は薄められてしまいますよね。
水分だけでなく塩分も補わなければならないため、経口補水液やスポーツドリンクには塩分が含まれているんです。
人の身体は塩分が失われると、とても危険な状態になります。痙攣をおこす可能性もあるので、小さな子供や高齢者には特に注意が必要です。
ノロウイルスとロタウイルス・予防はできる?
特効薬がないとなれば予防を徹底するしかありませんよね!
ただ、「ロタウイルス」だけはワクチンがあるんです。ロタウイルスのワクチンは任意接種のため費用は自己負担になります。費用は総額3万円ほどになり、けして安いものではありません。自治体によっては助成金を出している自治体もあるので、お住まいの地域の保健センターや役所に確認してみましょう。
予防接種したからといって感染しないわけではありません。しかもやたらと感染力の強い病気です。感染はしますが、重症化を防ぐことはできます。ロタ感染の重症化は脳炎や脳症、痙攣を併発し命の危険にさらされる場合もあります。
感染したら必ず重症化するわけではありませんが、万が一のことを考えたら接種は受けておくべきでしょう。
ノロウイルスにはワクチンもないため、手洗いを徹底するなど自己防衛が大切になります。
ノロ・ロタ共に、排泄物・吐しゃ物などの接触感染、飛まつ感染によって感染します。
感染者が出たら隔離し、おむつや吐しゃ物を処理する際にはマスクと手袋の装着は必ずした方が良いですね。手洗いは爪の中まで徹底して行いましょう。
患者が汚してしまった衣類等は、塩素系の薬剤で消毒したうえで他の家族のものとは分けてお洗濯してください。
アルコール・エタノールは無力です!ノロやロタに威力を発揮するのは「次亜塩素酸ナトリウム」と「90℃で1分以上の加熱」です。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭で使われる塩素系漂白剤にも含まれているので代用できます。
まとめ
「一度かかったから免疫ができている」と油断しがちですが、「新型」のウイルスが出れば何度でも感染します。
感染力の非常に高いウイルスのため免疫を持つ人がほとんどいない「新型」が発生した場合、爆発的に流行します。手洗い・消毒などの予防を徹底し、集団感染を防ぎましょう。