冬の乾燥した空気は様々なウイルスを蔓延させるだけでなく、お肌にも多大なダメージを与えてきます。くちびるの周りもカサついて白い粉が吹いたようになっていたりします。
口の周りが荒れる!
空気が乾燥する冬はとくにくちびるや口の周りの荒れが気になりますよね。保湿もリップケアも万全にしているのに、カサカサザラザラ。
化粧のノリも悪くなるし口紅もうまく塗れない!ガサガサとめくれあがった皮に口紅が削られて、悲惨なことに・・・。
くちびるや口の周りはとかく荒れやすい部分でもあります。メイク汚れだけでなく、飲食による塩分や油分などの汚れの付着も荒れの大きな原因です。
くちびるは特に皮が薄く、保湿力の弱い部分です。ほんの少しの刺激ですぐに荒れてしまいます。
落ちにくい口紅を使っていると、洗浄力の強いクレンジング剤を使用しますよね。実はそれもくちびるには大きな負担になるんです。
カサツキや乾燥が気になると、ついついくちびるをペロリとなめてしまいがち。これも、くちびるや口の周りの荒れる原因です。
くちびるについた唾液は、くちびるの保湿のための水分を道連れにして蒸発してしまいます。
そしてくちびるだけでなく、口の周りもペロペロなめてばかりいると皮膚炎を引き起こすことがあるんです。
口の周りが荒れるのは実は皮膚の病気かも?
頻繁に口の周りをなめてばかりいると、皮膚炎が起こる場合があります。
舌なめ皮膚炎:子供に多く見られる症状ですが、口をなめる癖のある大人にも見られます。口の周りに赤みを帯びているなと思ったら、舌なめ皮膚炎かもしれません。放っておくと、乾燥した皮膚が唾液で刺激されて悪化してしまいます。
アトピー性皮膚炎:くちびるの周りにだけ出るアトピー性皮膚炎があるって知ってましたか?アレルギー体質の人にだけ見られる皮膚炎と思われがちですが、アレルギーを持っていなくても口のまわりだけ発症する事があります。
口の周りに色素の沈着が見られ、強いかゆみがあるようならアトピー性皮膚炎を疑いましょう。
口囲皮膚炎:10代から60代の女性に起こる皮膚病です。とくに閉経前の40代に多くみられ、ホルモンバランスが崩れることで発症する事が多いようです。
また副腎皮質ステロイド薬を長い期間常用していると、その副作用で口囲皮膚炎を発症します。
名前の通り口の周りに起こる皮膚炎で、炎症によって赤い斑点上の湿疹が出ます。
かゆみを伴う事もあり、皮がむける事もあります。これに気が付いたら、早めに皮膚科を受診しましょう。メイクは我慢!素人考えで薬を塗ったりすると悪化させてしまう恐れがあります。最悪、入院という事態も起こり得るので早めに専門家の判断を仰ぎましょう。
口角炎:カンジダというカビが原因となり、口角が裂けたり、腫れたりします。くちびるをなめたり、親指をしゃぶるなどの癖があると発症しやすく、口角が常に湿っていて菌が繁殖しやすい環境が良くありません。
ヘルペスと間違えやすいので、早めに皮膚科を受診しましょう。口角炎とヘルペスでは治療法が全く違います。
対策はあるの?
くちびるや口の周りに限らず、肌荒れや皮膚炎をふせぐには生活習慣の見直しが必要です。
胃腸の不調は特に口周りに出やすいので、口周りがカサついて荒れてきたら消化の良い食事をとるよう心がけましょう。
油分や香辛料などの刺激物は控えましょう。また、糖分は胃の粘膜にダメージを与えます。、
タバコに含まれる有害物質や、アルコール、カフェインもお肌には良くありません。肌荒れを起こしている時は特に控えましょう。
スキンケアは自分に合ったものを使っていますか?
高いから良い。安いから悪い。ではなく、本当に自分に合った基礎化粧品を揃えましょう。
ストレスはお肌の大敵です。
精神的なストレスも環境的なストレスも、溜まってくると自律神経が乱れて様々な疾患を引き起こす要因にもなります。
普段からストレスをためすぎる事の無いように、上手に発散していきましょう。
質の良い睡眠は何よりも薬になります。気持ちの良い睡眠をとれるように、アロマを焚いてみたり、布団乾燥機でふかふかにしてみたり、眠るのが楽しみになるような工夫をしましょう。
疲れたからとシャワーも浴びずに布団に入るのは精神的にも衛生的にもダメです。一日をきちんと終わらせて、身体も心も休ませましょう。
まとめ
皮膚炎を「ただの肌荒れ」と放置してしまうと、大変なことになります。また、治癒しても何度も再発する場合もあります。そんな時は自分の環境を見直してみましょう。
口元って顔の印象を大きく左右するパーツです。印象を良くするためにできるだけ良い状態にしておきたいものですね。