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冬に流行する感染症は?溶連菌感染症に注意!完治させるには?

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冬が来ると、風邪やインフルエンザを予防しなければ!という使命感にかられますが、風邪やインフルエンザ並み、もしくはそれ以上に恐ろしいウィルスも冬に猛威を振るいます。それと同時に細菌性の病気にも注意が必要です。

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冬に流行する感染症は?

「風邪かな?」と思って受診すると、「お腹の風邪だね。」とか「のどの風邪だね。」などと言われて「お薬出しときますねー」と言われて受信時間3分なんて事がありますよね。待合室でウトウトと1時間待って3分!我が家のかかりつけの名医はそんな感じです。だけどキッチリ治してくれます。風邪の原因のほとんどはウィルス感染によるものです。そのウィルスも細かく分類すれば100種以上にもなるそうですが、代表的なものは10種ほどです。

この時期恐ろしいのが感染性胃腸炎と言われるウィルス感染症です。「ノロ」「ロタ」の大きく二つに分けられるウィルスですが、下痢・おう吐・腹痛・発熱に見舞われます。健康な大人は軽度ですむこともありますが、乳幼児に多く発症し重篤化する事もあります。

湿度が高いとウィルスは水分を含んで地面に落ちてしまいます。しかし冬は空気が乾燥しているため、地面に落ちたウィルスが再び舞い上がったりして空気の流れに乗って飛散するため爆発的に感染します。

溶連菌などの細菌性の病気もこの冬の時期に流行します。

溶連菌感染症に注意!冬が危険!

一口に「溶連菌」と言っても、健康であれば発症しないものから病原性の強いものまでさまざまです。「溶連菌」というより「しょう紅熱」という言い方をした方がピンとくる人もいるかもしれません。昔は法定伝染病の一つに指定された恐ろしい病気でした。現在は「抗生物質」のおかげで容易に治療できる病気です。

春から初夏にかけても流行しますが、11月から3月にかけても流行します。ウィルス性の病気と併発するため冬の方が注意が必要です。
発症して最初のうちは風邪との見分けが難しい病気です。「風邪かしら」なんて様子見をしている間に症状が治まる場合もあります。そのままおさまってしまう人もいるようですが、完治ではありません!

咳や唾液を介して感染し、体内に2日~5日潜伏して発症します。急に38度~39度の熱が出て、喉に痛みを感じるようなら溶連菌を疑いましょう。発熱と同時に発疹が出ることもあります。鼻水や咳は出ないのでわかりやすいかもしれません。舌も確認してください。赤いブツブツが出来て、いわゆる「イチゴ舌」と呼ばれる状態になっていたら明らかに感染しています。医療機関を受診した際には細かく症状を伝えて下さい。

風邪だとたかをくくって放置してしまうと、重い病気を引き起こすリスクがあります。しょう紅熱・とびひ・リウマチ熱・高血圧・急性腎炎・・・注意すべきは「溶連菌」は「劇症型溶血性連鎖球菌」に突如として変異する事があります。「人食いバクテリア」と言えばメディアでも大々的に取り上げられるのでわかりやすいでしょう。筋肉や皮膚が壊死していく大病で死亡率は30%とされています。

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子供がよくかかる病気と思われがちですが、大人だって感染します。赤ちゃんだって感染します。しかし乳幼児の場合は感染しても軽度で済むことが多いようです。特に集団で生活する環境にある5歳~15歳の子供は感染しやすいので要注意です。

溶連菌感染症 完治させるには?

「様子見してたら熱が下がったから医者へは行ってないの」と恐ろしい事を話すお母さんをたまに見ます。熱が出たなら一度は受診してくれと思います。
細菌性の病気はウィルス性の風邪などと違って自然治癒はしません。熱も下がり、症状がおさまったように見えても「保菌状態」です。再発はもちろん感染もするものなので他のお子さんに感染する前にしっかり完治させましょう。子供だけでなく抵抗力の弱まっている大人や妊婦さんにも感染します。

溶連菌を完治させるためにはまず受診することです。しつこいようですが自然治癒は無理です。有効な抗生物質をきちんと飲むことが重要です。お医者さんへ受診した日と翌日は登校、登園は控えます。抗生物質を服用して24時間後には感染力がほぼ無くなるため熱が下がれば登校・登園は可能です。ただ、発疹の症状が残っている場合は安静にしていた方が良いでしょう。

症状が改善すると薬を飲むことを止めてしまう人がいますが、処方された薬は全て飲みきってください。約2週間分のお薬が処方されます。飲みきった後はもう一度、医療機関を受診して溶連菌が体内に残っていないか再度検査をします。医師の「完治」のお墨付きを頂きましょう。

まとめ

冬の感染症の中には、自己判断してしまうと重症化し命にかかわるものがあります。特にアトピー性皮膚炎のお子さんが溶連菌を発症すると重症化する可能性が高まります。初期症状は風邪と判断がつきにくく、感染者を増やしてから受診するケースも多々あります。
とても恐ろしい溶連菌ですが、残念なことに予防接種のような手立てはありません。有効なのは「手洗い」と「うがい」そして「マスク」です。

お子さんは特に大人の判断が大切です。発熱したならすぐに医療機関を受診しましょう。

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