今年の雪は多いのか少ないのか…。毎年気になるところです。先に知っていたからといって何という事もないですが、心構えと準備はできますよね!今年はドカ雪に見舞われませんように・・・!
昆虫は降雪量を予想できるの?
冬は天候の長期予想が特に難しい季節です。「平年並み」という気象庁の発表があっても実際は平年よりも過酷であったりします。近年は特にドカ雪が多くて色々過酷です。近所に老人しかいないので雪かきが過酷すぎるんです!
カマキリの卵が高い位置に生んであったらその冬の雪はその位置まで降るという俗説がありました。これ、祖母や母から聞いた覚えがあります。
蛇やカエルが浅い地中で冬眠する年は雪が少ないとか、カメムシが大量発生したら雪が多いとか。
いったいどこまで本当かわからない話ではありますが、昔から狩猟や農耕に携わってきた先人たちが自然の営みから読み取ってきた経験からそんな俗説が生まれてきたのでしょう。
私の実家は山の際なので、カマキリも蛇もカエルもカメムシも、なんなら今マツクイムシの襲撃を受けている真っ最中でもあります。
庭先にはよくカマキリの卵を見ることができますが、確かにその年によって産み付けられている場所にばらつきはあります。しかし、高かったり低かったりと産み付けられている植物にもよっているので、子供の頃は「雪が深いのか少ないのか読めない」という結果でした。
雪の中に埋もれようが春にはちゃんと小さなカマキリたちが誕生しているので、カマキリの卵の位置で降雪予想はあてにはならない話であったようです。
蛇やカエルの冬眠場所まではさすがに探さなかったですね。カエルたちが浅い場所で冬眠しているという事は、寒くない=暖冬=雪が少ない という事なんでしょうが、これも言い伝えの域をでません。
カメムシ大量発生=大雪?
何年かに一度は聞く「カメムシ大量発生」のニュースですが、迷惑この上ない話です。臭いことこの上ないカメムシが大量発生した年は大雪が降るなんて言われています。この「大量発生」の基準がよくわからないのですが、山際にお住まいの方なら知っているはずです。毎年カメムシは大量にいる事を!
秋になると洗濯物や干してある布団にまとわりつき、寒くなる頃にはテントウムシと共に家宅侵入し、春まで無断で居座り続ける迷惑な子たちです。臭くなければ大目に見ますが、ちょっとの刺激で即クサイ!せっかくの洗濯物も台無しです。
カメムシ大量発生!と騒がれても降雪量が増えたという結果はあまり見られません。降雪量よりも「スギ花粉」の飛散の方が関係性はありそうです。
カメムシの寿命は1年です。夏に孵化し、8月ごろには成虫になって冬を越したら6月から7月にかけて産卵して秋には一生を終えます。
この幼虫の時期の生活の場がスギやヒノキの山林。スギやヒノキの「球果(きゅうか)」の汁を吸って大きくなるんです。松ぼっくりも球果の仲間です。
春に花粉の飛散量が多かった場合、スギやヒノキの球果の数も増えます。カメムシのエサが豊富であるという事ですね。その結果 花粉の飛散量が多い=カメムシ大量発生 につながるようです。
カメムシ大量発生=地震の前兆と言われる事がありますが、これも根拠のない話です。
まだある降雪予想!
うちの母が「南天に実が多い年は大雪」と言っていた事があります。赤い小さな実がたわわに実って冬まで残り、白い雪とのコントラストがきれいです。「難」を「転」じる「難転」と言われて縁起が良い木です。
我が家の庭にも一本ありますが、「今年は実が多い」「今年は少ない」とかよくわかりませんでした。魔除けの木でもあるのでお庭に一本いかがですか?もしかしたら大雪予想にも役立つかもしれません。
「鳥の巣が高い位置にあると大雪」と聞いたこともありますが、鳥さんたちは皆高い位置にお家を構えています。蛇などの天敵に卵を取られないようにとか、人間に捕まらないようにとか、そういう理由の方がよほど信ぴょう性はありますね。
北海道では「雪虫」という虫が初雪を知らせてくれると言われています。アブラムシの仲間でフワフワと舞う姿から「雪の妖精」とも言われます。フワフワと舞いだす時期は本当にキレイという事ですが、この雪虫も大量発生するそうで、北海道民の皆さんにはあまり歓迎されないとか。それでもカメムシよりは全然いいですよね!
まとめ
気象庁からの季節予報も信頼性が高くて良いですが、おじいちゃんやおばあちゃん、父母から聞かされてきた昔ながらのお天気予報も楽しくて良いものですよね。
地域ごとでまだまだ沢山ありそうです。子供と一緒に「お天気予報探し」をしてみるのも楽しそうですね。