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大人も要注意!マイコプラズマ肺炎の症状は?治療と予防

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秋から冬にかけて空気が乾燥し、気温も下がることによって身体の免疫力が低下するため、様々なウイルス、細菌性の病気が流行します。一度流行り出したらなかなか収束しない感染性の病気はインフルエンザだけではありません。

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大人も要注意!マイコプラズマ肺炎

冬に流行する感染性の病気は集団生活の場から広がりやすく、子供たちが主な感染者となりがちですが大人も注意が必要です。
一般に「風邪」と言われる軽症のものから、急性気管支炎、インフルエンザ、ノロウイルス感染性胃腸炎、脳出血、心筋梗塞・・・。普段から健康であれば軽症で済む病もありますが油断は禁物です。

数年前までは4年に一度流行すると言われた「マイコプラズマ肺炎」などは大人がかかると重症化しやすい感染症の一つです。これまで周期的に大流行し、その周期が4年に一度のペースであったことから「オリンピック病」「オリンピック熱」と呼ばれていました。最近では流行に規則性もなくなって、毎年小さな流行を繰り返し、近年は増加傾向にあります。
菌
「マイコプラズマ」と呼ばれる微生物が喉や気管支、肺などの呼吸器系統に感染して肺炎を引き起こし様々な合併症も誘発します。咳やくしゃみなどで飛沫感染するので「うつる肺炎」と言われています。

マイコプラズマ肺炎の症状は?

冬に流行することがほとんどですが、一年を通して発症します。我が家の娘は小学校入学直前に1年間で秋、冬、春先の3回感染しました。

特筆すべき症状は「高熱」と「咳」です。
娘の場合は39℃の高熱が出たため医療機関を受診して「マイコプラズマ肺炎」と診断されました。「肺炎」と聞くと重篤な症状なのかと心配になりますが、子供のマイコプラズマ肺炎は軽症で終わることが多いんです。
ただ、発症したら何をやっても下がらない高熱。しばらくは子供も親も眠れませんでした。マイコプラズマ用に処方された抗生物質の他に解熱剤も出してはもらえましたが、「気休めだよ」という先生・・・。本当に気休めでした。解熱剤を投入して少しの間は熱がほんの少しだけ下がりますが、すぐに39℃を超えてしまいます。
高熱の時ってイヤな夢を見るのは子供も大人も一緒ですね。2時間に一度は怖い夢にうなされて叫び声をあげていました。こちらは眠るのをあきらめて一晩じゅう見守っていた覚えがあります。昼間は熱が下がるので一息付けますが、夜は再び高熱・・・。私の中で子供の病気で今まで一番しんどかったナンバーワンは、今のところ「マイコプラズマ肺炎」です。

高熱と闘ってようやく平熱に戻ったのは我が家は発症から4日目でした。発症するたびに発熱期間はそのくらいでした。人によっては高熱が1週間、中にはそれ以上高熱に苦しんだという人もいますから個体差は激しいようです。中には普通の風邪と判別がつきにくいほど軽い症状で完治する人もいるんです。

咳は熱が下がった後もしつこく残ります。長引く咳が原因で胸や耳の痛みが出ることもあります。胸の痛みは肺炎症状、耳は中耳炎の可能性があります。早急に医療機関を受診しましょう。

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マイコプラズマ肺炎・治療と予防

軽い症状であった場合、風邪と間違えられて解熱剤を処方されてしまうケースもあります。症状が改善されない場合は別の医療機関も受診してみてください。

治療法は抗菌薬の投与による治療になります。
「マイコプラズマ肺炎」には「マクロライド系抗生物質」という抗生剤が子供から老人まで幅広く第一選択薬として使われています。ところが、その凡庸性からかマクロライド耐性の微生物が出てきたため、マクロライド系の抗生物質を服用して48時間経過しても効果が見られない場合テトラサイクリン系やキノロン系の抗生物質に切り替えます。

大人の場合は7日~10日の服用が必要とされ、子供の場合は10日~14日は必要です。
ただ8歳未満の子供の場合、テトラサイクリン系の抗生物質は「歯牙着色(しがちゃくしょく)」という歯が黄色や茶色に変色してしまう副作用があるため使用は推奨されていません。
処方箋
重症化した場合、ステロイド全身投与を併用して治療するケースもあります。

マイコプラズマは飛沫感染と接触感染によって感染します。
厄介なことにマイコプラズマは感染してからの潜伏期間が非常に長く、感染から発症まで約2週間から1か月あります。このため、感染に気づかずに他へ感染を広めてしまうんですね。流行が収まるまで何か月もかかってしまうケースが見られまるのもマイコプラズマ肺炎の特徴です。

予防法としては、手洗い・うがい・マスク着用という基本的な部分はもちろん、不必要に人の集まるところへは近づかない事です。

まとめ

冬は病気流行の情報には敏感になっておきましょう。マイコプラズマ肺炎のように感染に気付かずにいると、どうしても感染の拡大は防ぎようがありません。
自分自身の体調も、少しでも「おかしいな」と感じたらすぐにお医者さんに行って判断を仰ぎましょう。
家族で感染者が出た場合、かわいそうですが症状が落ち着くまでは隔離して安静にさせておきましょう。

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