2月といえば暦の上では春です。とはいえ、厳寒期でもありますからまだまだ春の訪れは遠くに思えます。春になれば花粉が飛んでくるなぁーと、気の重い人も多いのでは?
風邪?花粉症?判断は医療機関へ!
温かい春を待たずとも、2月はすでに花粉の季節に突入しています。とはいえ、まだまだ寒いこの時期では、風邪と花粉症の判別が難しいですよね。
くしゃみ:立て続けに何回も出るようなら風邪ではなく花粉症かも?
鼻水:風邪の場合は数日たつと黄色くなって粘り気が出てきます。花粉症の鼻水はサラサラ透明。
咳:花粉症の場合は喉がいがらっぽくなるので咳も出ますが、風邪ほどひどくはなりません。
熱:花粉症なら熱は出ないと思ってませんか?花粉症でも微熱が出ることがありますよ!
頭痛:鼻が詰まる事により、脳への酸素が不足して頭痛が起こります。花粉症にも風邪にも見られる症状ですね。
寒気:これはもう風邪です。早めにお医者さんへ行きましょう。
目のかゆみ:これはもう花粉症!風邪の場合は目のかゆみはほぼ出ません。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳・頭痛・・・。ほぼ風邪の症状と合致するため、判断が出来ずに悪化させてしまう事も。
悪化せずともこうした症状による不快感に悩まされることになるので、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。
2月の花粉症の原因は?
実は1月の下旬から花粉は飛び始めています。
「花粉」というと「スギ・ヒノキ」に悩まされる人が多いようですね。スギ花粉はヒノキよりも若干早く飛び始め、九州・関東地方では1月下旬から飛散します。関西では2月の上旬から。
そして、スギやヒノキ以外にも2月に花粉を飛ばす植物があります。
カバノキ科に属するハンノキは全国的に分布している落葉樹ですが、スギ花粉よりも早い時期から飛散し、スギ花粉よりも長い期間飛散します。
口腔アレルギー症候群(OAS)の感作アレルゲンとしても知られています。
同じくカバノキ科のオオバヤシャブシは西日本に多く分布しています。関西、中国、四国、九州地方の人は注意が必要です。
対策はできる?
花粉症であることを自覚している場合、シーズンが始まる前に薬の服用を始めておくのが効果的です。花粉が飛び始める2週間前にはお薬の服用を開始しておけば花粉の飛散時期を迎えても、発症を遅らせることができ、たとえ発症しても症状が和らいで花粉シーズン中も楽に過ごせます。
住んでいる地域にもよりますが、1月の中旬あたりから薬を服用しておけば良いでしょう。
特に花粉症の重症度が中等症以上の方に効果的です。
薬の服用による初期療法が間に合わず、花粉症の症状が強く出てしまった場合、導入療法が良いとされます。第2世代抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬や、経口ステロイド薬の一時的な服用、ステロイド点鼻薬なども使用されます。
外出時にはマスクやメガネなどで体内への花粉の侵入を防ぎましょう。マスクは最も効果的な花粉除けグッズです。花粉の時期専用とうたわれたマスクが売られていたりしますが、普通のマスクでも湿らせたガーゼを挟めば90%以上の花粉を防げます!
メガネは普通のものでも目に入る花粉量を3分の1まで減らせます。
髪の長い人は花粉の付着を少なくするため、まとめ髪にした方が良いでしょう。帽子も花粉除けには役に立ちます。
ウール素材の衣類は花粉を引き寄せてしまうので、花粉の飛散シーズンには身に着けない方が良いですね。
帰宅時には家に入る前に花粉を払い落とし、手洗い、うがいで花粉を洗い流しましょう。
花粉は湿気を含めば地面に落下します。家の中では加湿器を使って花粉の浮遊を防ぎましょう。
まとめ
これまで花粉症を発症していなくても、急に発症するケースもあります。誰もが花粉症を発症するリスクを持っています。
花粉の時期に、目がかゆい、喉がいがらっぽい、鼻がムズムズ、鼻水・くしゃみが止まらないなどの症状が出たら、まずは一番症状が気になる部位の専門医に相談してみましょう。